メガネは人格の一部です
メガネをかけるべきか、かけぬべきか。それが問題だ。
僕は十年以上ずっとコンタクトレンズをつけていたのですが、加齢のせいか、夕方になると目がショボショボしてやってられないので、1年ほど前にメガネにきり替えました。
昔から使っていたメガネはつれ合いがうっかりブッ潰してしまったため、メガネ党にチェンジする際、リーブナルな某メガネチェーン店で代わりを購入。ところが、これが重くて耳が痛くなってくる代物。しかも形状が顔に合っていないらしく、「ごはんですよ」の“のり平”レベルでずってくるんです。カレーを食べて発汗した時などは、ヌルッとすべり落ちるのが分かるくらい。マジで「ゴラぁ〜!!」と、投げ捨てたい気分になります。
でも、自分のメガネでキレるおっさんというのも気味が悪いので、新しいメガネに買い替えることに。メガネ屋さんを見てまわった結果、MOSCOTのボストンタイプをゲット。
MOSCOTは、今年100周年を迎えたニューヨーク生まれの老舗ブランド。オーソドックスなルックスを基本としながら、古く見えないのが特徴。MOSCOTファンは多く、古くはバディ・ホリーやトゥルーマン・カポーティ、アレン・ギンズバーグ、ジョン・レノン、最近ではジョニー・デップなどが愛用しているとのこと。
この度その末席を汚すことになったワケですが、いいです、MOSCOT。ルックスもイカしてるし、かけ心地も快適。他のタイプも欲しくなるほど気に入っています。
しかし、まわりの反応は微妙。「ヘンタイ臭、漂い過ぎ」、「むっつりスケベ感がハンパない」、「知り合いでなかったら、子どもを遠ざける」と、限られた一方向に感想が偏っている模様です。
よく“メガネはかける人の個性を引き出す”なんてことをいいますが、こんな個性、出んでええわ! 確かにノーマルなラインからははずれているかもしれませんが、害はないのでご安心ください。
でも、もしかしたら、そういう声もすべて受け入れ、「それで上等!」と思えた時に、はじめて板につくのかもしれません。街で見かけるおじいさんを見ると、そう思います。