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2016.05.11

なぜ、枯れるのか

160511近ごろ、妬み・嫉みという負の感情が止まりません。
ことのはじまりは、育てていたエバーフレッシュが枯れてしまったこと。エバーフレッシュは中南米や東南アジアに育つ、マメ科〜ピトヘケロビウム属の植物で、夜になったり水をかけたりすると葉っぱを閉じ、風に葉が揺れる姿も涼しげな、かわいいヤツです。
そんなエバーフレッシュの苗を去年の春に買い、かわいがっていたら、涼しくなる頃には枝も増え、結構な大きさになっていました。

ここで少し補足説明をば。僕は乾いた心を少しでも潤そうと、ちょこちょこ植物を買っては育てているのですが、どうしたことか想いに反して、かなりの頻度で枯らしてしまうのです。たとえ枯れなくても、買った時とはまったく違うブサイクな風貌に変わってしまう。グリーンジョップはもちろんのこと、他のお店や家でも、うちのような感じのものに出会ったことはありません。オリーブやホームセンターで売っている定番の多肉植物も、ブルータスの「珍奇植物」特集で紹介されそうな形になってしまうのです。
確かにうちは北向きで、建物も日当りが良くないつくりになっているため、枯れる要素はあるものの、何かそれだけではない僕の生まれ持った“センスのなさ”が原因である気がずっとしていました。

そんな僕でも育てやすい、難易度低めの植物であることもエバーフレッシュの魅力のひとつでありました。とはいっても南国産であるため、8度以下になると枯れてしまうということで、冬場は室内に入れ、やわらかい日が当たる窓際に置くことに。そして土や葉の状態を見ながら水をあげたり、霧吹きで葉を湿らせてあげたりする。エバちゃんもそれに応えるように青々とした葉を茂らせてくれる、まさに相思相愛の関係でした。
しかし、恋の終わりはいつも突然に訪れるもの。エバちゃんも然り。何か葉っぱにハリがないなと思っていたら、みるみるうちに色が変わり、カスカスになってしまったのです。インターネットで育て方を見ながら回復に努めたのですが、一枚また一枚と葉が落ち、ひどい時には枝ごとボロッと落ちることも。そんなエバちゃんの姿を見る度に、僕の心は細い針でチクチク刺されたように痛むのでした。そして、気分もどんどんブルーに……(これ冗談でも大げさでもなく、マジです)。ついに葉っぱが一枚残らず落ちた時には、僕の少年のような笑顔は完全に失われていました。
さらに悲劇は続きます。青葉がのびる春、これまで元気に育っていたユーカリなどの植物も急に色が悪くなり、葉が落ちだしたのです。こうなると、「どうして俺のところだけ枯れるのか」「近所のおばちゃんの植木は花を咲かせているのに……恨めしい……」と、心の奥にドス黒い感情がとぐろを巻きはじめました。ジェダイからシスへと堕ちたアナキンを想像していただくと、この感じをご理解いただけると思います。

このままでは精神衛生上良くないということで、心機一転、ニューフェイスを招くことに。期待の新人は、そんじょそこらの悪条件では枯れないタフボーイ、ソテツくん。よく、おばちゃんがぬか漬け用のプラスチックのバケツに植えて、ろくに世話してないのにデカくなってますよね。もし、これを枯らしたら、植物好きから足を洗います。

posted by ichio