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2014.03.05

炎のやきそば革命

140305.jpg前回、もし合戦がはじまったらバレないように隠れると書いたら、某人物から真顔で「マジ、チキンすね」と言われたので、名誉挽回のため実は骨のある漢(おとこ)であることを伝えておこうと思います。
数ある武勇伝の中から今回は「炎のやきそば革命」を紹介することにしましょう。

僕の近所にはみんな大好きな生協があり、我が家も日々お世話になっているのですが、残念なことに、ここにはカップやきそばが『U.F.O』しか置いてないんです。確かに『U.F.O』はおいしいですよ。しかし、僕はこう言いたい。『ペヤング』を忘れてやいませんか、と。
ちょっと少なくないか?と感じる絶妙なソース量、アノニマスデザインともいえるパッケージなど、すべての要素が“素朴な味”という美味へとつながるトータルプロダクションは、和食と一緒に文化遺産に指定してもいいくらい。そんな日本人のソウルフードを置いていないなんて、生協さんらしくない。
さらに知り合いとカップやきそばトークをしてリサーチすると、予想以上に『ペヤング』ファンが多いことが分かり、絶対に地域の人たちも『ペヤング』を欲しているに違いないと確信。
そこで僕は勇気をもって行動にでることを決心しました。お客様の声カードに書き込もうと。さっそく自転車に乗って生協に行き、「ペヤングおいしいので入れてください」と、ライターとは思えない文、もとい魂のメッセージを刻み込んで投函しました。
数日後、担当者から「試験的に仕入れます」と書いたカードが張り出されてありました。歴史が動いた瞬間です。
そしてさらに数日後にのぞいてみると、『ペヤング』がならんでいました。新参者ゆえ棚のいちばん下で窮屈そうではありましたが、絶対王者である『U.F.O』に「胸を借りる気持ちでがんばります!」と挨拶する、ハツラツとした意気込みが伝わってきました。
胸が熱くなり、一緒にいた子どもに、「どうどう、お父さんすごいやろ!」と本気で自慢すると、「伝記になるわ」と喜んでくれるではありませんか。(いい子どもを持って幸せです)

さて、ここまでは完全なサクセスストーリーなのですが、森羅万象、光があるところに影があるように、この革命にもダークサイドがあります。
何と、サイズが“超大盛”だったのです。見たことがある人なら分かると思いますが、これ、アホほど量多いです。
「なんで、最初に仕入れるのが吉野屋でいうたら特盛にあたる話のネタアイテムやねん!」と、担当者にクレームを入れようかと思いましたが、ここでカッとなって得することは何もありません。今はとにかく生協に『ペヤング』を定着させることが重要です。
革命を起こした人間としての責任を果たすため、仕方なく『ペヤング』超大盛を5個購入し、家族で分け分けして食べました。それからも定期的に購入し、担当者にリピーターがいることをアピール。
そして半年が経過した今では、売れ切れ入荷待ち状態になるほどの人気に。
時は来ました。革命の第二章のはじまりです。もちろん目的は通常サイズを仕入れてもらうこと。前回と同じように、お客様の声カードに「『ペヤング』の件ですが、超大盛だけでなく通常サイズも仕入れると単身者や子どもにも訴求でき、売上もアップするのではないでしょうか」と書き込みました。もう、何目線なのか定かでありません。しかし、担当者が少しでもデキるおっさんなら、この意見は無視できないはず。
投函してから3週間、未だ回答はありません。僕の戦いはつづきます。

posted by ichio