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2014.04.29

カレー熱、ますますヒートアップ

140429.jpgカレー熱がとまりません。
この1年あまりスパイスカレーにハマり、京都を中心にいろいろなカレーライス専門店、インド料理店、カフェなどを食べ歩いているのですが、その熱はおさまるどころか、ますますアートアップしています。
近頃では、将来、カレー&古本屋に鞍替えするのが目標になりつつあるくらいです。しかし今のところ料理の経験値が絶対的に足りないため、スキルを磨こう(というか、料理に親しもう)と、スパイスカレーをつくることに。つれ合いと子どもが出かけている間にクミンなどを買ってきて、はりきってクッキング。包丁を持つ姿勢がヘッピリ腰であるものの、たいした問題もなく完成。
専門店に漂う“香り”とは違う、微妙な“におい”がする気がしないでもありませんでしたが、子どもは慣れないスパイスで汗だくになりながら、「おいしい、おいしい」と完食してくれ、感激。今度からは大人用と子ども用の2バージョンつくるようにしよう。

どうして、カレーにハマッたのか? もとからカレー好きではありましたが、好き度からいえばハンバーグがダントツだったはず。つらつら考えてみたところ、カレーライスにロックを感じるからという気がしてきました。
カレーライスというシンプルなフォーマットに、さまざまなスパイスや具材を入れて、ひとつの味をつくる。単に多くのスパイスや豪華な具材を入れればOKとうワケではなく、ベストなケミストリーを見つけなければなりません。それはまさに極めてシンプルな曲構成の中にさまざまなジャンルの音楽を取り入れ、進化してきたロックと同じ。特に僕はカレーライスに、レゲエやダブ、ジャズ、ラテン音楽をパンクスピリットとでアレンジしたニューウェーブを感じます。
だから、スパイスカレー店の主人の多くは、かつて喫茶店の主人が漂わせていたアウトローなオーラをまとっている。某人気カレーライス店のご主人は、開店前に行くと大音量で音楽をかけて仕込みをしていて実にカッコいい。

そんなこんなでいろいろなお店を巡っているうちに、お気に入りのお店が何軒かできてきました。その中でもよく行くのが、近所(京都ではなかなかのカレーホットエリア)にあるE店。ここは独自にブレンドしたスパイスを毎朝焙煎しているそうで、見た目は地味ですが、香りに“うまさの中枢”を突いてくる鋭さがある。具材も一瞬「あれっ、ちょっと少なくないですか?」と思うものの、食べてみると、シンプルさがご飯(玄米)との相性を引き立てていることに気づき、唸ってしまいます。このデキる感は、初期ポリスや中期ジャムあたりに通じる。そのへんのところをご主人と話してみたいのですが、いかんせんクールな感じの方で、僕もお店の人にスマートに話しかけることができるタイプでもないので、いつも食べ終わると同時にそそくさと退出しています。
いやホント、カレーの魅力は深くて果てしないです。

posted by ichio