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2014.12.07

気持ち悪い

141207.jpgジャポニカ学習帳の表紙から昆虫の写真が消えたそうですね。その理由は、親や先生の「きもい~」というクレームとのこと。知らんがな、そんなこと! 子どもではなく、親や教師がしゃしゃり出て、‘気持ち悪いからなくせ’と言う感性。そして、こんなアホな主張にいちいち反応するメーカー…。この国、本当にヤバいです。
僕は以前、某サイトで顔出し写真入りの記事が掲載されたところ、スポンサーの女性社員さん一同から「気持ち悪い~」とブーイングを受け、そのことをまとめ記事で公にされた嬉しい…、もとい悲しい過去があります。また、打ち上げでご機嫌に呑んでいただけなのに、またまた代理店の女性社員さんから「気持ち悪い~」というクレームを受けたこともあります。
もちろん法にふれたり、迷惑になるようなことはしていません。要は存在自体に問題があるワケで、ジャポニカ学習帳の法則に則ると、僕も消えなければなりません。
僕はともかく、昆虫は気の毒です。大体、現在の地球上で最も栄えている生物は昆虫といわれるくらいですから、人間なんぞがとやかく言うのは度が過ぎています。

“度が過ぎている”“気持ち悪い”という言葉で思い出したのが、『ランボー 最後の戦場』。
ランボーという名前を見ただけで鼻で笑った人、ランボーとスタローンに失礼です! 確かにシリーズ2作目の『怒りの脱出』と3作目の『怒りのアフガン』は失笑ものですが、1作目とこの4作目は必見の映画です。
1作目は、逃走劇における“途中で逃亡者と追跡者の立場が逆転する系”の傑作。そして『ランボー 最後の戦場』は、人体破壊系の最高峰といってもいいでしょう。還暦を迎えてデップリしたランボーが撃ちまくるマシンガンによって人の体が弾け、肉片が飛び散る様がこれでもかと描かれているのです。そのグロテスクさは、完全にハリウッドのメジャー映画のマナーを超えています。何を思ってスタローンがこのような描写にこだわったのかは分かりませんが、観ていて単純に“怖い”“戦争はアカン”と感じます。そして、何より映画としておもしろい。
また、任務を終えたランボーが向かうところを見ると、胸を打つものがあります。この悲壮感と虚無感、国に対するアンチの姿勢は、1作目と共通するもの。そういう意味でもこの作品は、1作目と直結する続編といえるでしょう。

ジャポニカにクレームを出すような怖い人がいるのでいっときますが、人体破壊を人に見せろといってるワケじゃないですよ。

posted by ichio