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2019.09.15

こんなん聴いたことない!摩訶不思議なボーダレスサウンド

190915なんや、このめくるめく世界は!
こんなトキメキを感じたのは、熟女セクシー女優の矢部寿恵さんに出会った時以来じゃないでしょうか。といっても、そっち方面の話ではなく、音楽の話です。
偶然CSで出くわし、聴いて5秒も経たないうちにノックアウト。あまりに一瞬の出来事でバンドの名前も分からないまま。思いつく限りのキーワードを絞り出して検索したところ、モニタにさっき見た「いつの時代からタイムスリップしてきたん」という、インパクトのあるルックスが現れたではありませんか。
名前はKHRUANGBIN(クルアンビン)。タイ語で飛行機を意味するそうです。2014年にテキサスで結成された3ピースのインストバンドで、ローラ・リー(ベース)、マーク・スピアー(ギター)、D.J.(ドラム)というラインナップ。ちょっと前からコアな音楽ファンの間で話題になっていて、今年のフジロックにも参加していたらしい。単独ライヴもすぐにソールドアウトになるほどの盛り上がりようとのこと。知らんかった・・・。なんか損した気分です。

彼らのサウンドを聴いて真っ先に脳ミソをくすぐられるのが、東南アジア的な旋律。聞こえる音の通り、60〜70年代のタイ・ファンクから強い影響を受けていて、そこにサイケデリック・ガレージやポスト・ロック的な要素を絶妙の塩梅でミックスしています。メロディはレトロでエスニックな雰囲気だけれど、リズムがクエストラヴやクリス・デイヴ以降のグルーヴを叩き出しているところがフレッシュ。ボノボが彼らをフックアップしたのが頷けます。
マーク・スピアーのギターも達者で、演奏技術だけでなくリバーブを駆使した空間づくりがなかなかエグい。東南アジアやメキシコなどの旋律を効果的に使っているものの、単に上っ面だけを拝借するのではなく、カレーメシのようにドロドロになるまで信じて混ぜて、自分流のスタイルに消化しているところが凄い。サウンドのタイプは違いますが、デヴィッド・バーンとブライアン・イーノによる快作(怪作)『ブッシュ・オブ・ゴースト』に近いんじゃないでしょうか。とにかくポール・サイモンの『グライスランド』のシャバシャバ感とは真逆のスタンスです。(僕は全部好きです)
クルアンビンの場合、消化剤になっているのがブルース。エスニック的な要素とブルースフィーリングが等価で混ざり合っていることで唯一無二の音になっている。テキサス出身というルーツが活きていますね。こうして様々な要素が渾然一体となったサウンドはフュージョンにも聞こえるし、アンビエントやエレクトロニカにも聞こえます。そしてとにかく刺激的で、矢部寿恵さんのようにエロいです。
こうした音楽がニューヨークやロンドンではなく、テキサスというローカル都市)から生まれていることも今っぽい気がします。

ということで最近はKHRUANGBINかけまくり。ついでにタイやシンガポールの歌謡曲、フィリピンやトルコのロックなんかも引っ張り出してきて、夢うつつな世界に浸っている状態です。KHRUANGBIN、おすすめしたいのですが、かなり中毒性が高いので注意してください。

posted by ichio