蜘蛛と象
お正月にDVDでまとめて映画を観る。『エイリアンvsプレデター』も見ようと映画館の前まで行ったものの、やっぱりお金と時間の無駄遣いのような気がして引き返す。今回観た中で面白かったのが『スパイダーマン2』と『エレファント』。
『スパイダーマン2』は、1作目がかなりの出来だったので今回も期待していたのですが、こちらの望み通り楽しませて頂きました。『死霊のはらわた』シリーズのようなサム・ライミ独特のバカ テイストは影を潜め、ごく普通のエンタテイメント作品になっているにも関わらず面白い。もう3作目が待ち遠しくてたまらない状態です。やっぱりこれは地味ながら『シンプル・プラン』や『ギフト』で人をきっちり描いてきた成果でしょう。でもヒロイン、ブサイク過ぎます。
『エレファント』は2003年のカンヌ映画祭でパルム・ドールを獲った作品ながら、監督がガス・ヴァン・サントということでまったく期待していませんでした。なぜなら、世紀の珍作『サイコ』リメイク版を観て以来、すっかりこの監督の作品を観る気が失せていたからです。(リメイク版『サイコ』は出来はともかく、リメイクとは何なのかを考えさせられる意味深作です)しかし、『エレファント』は吾輩の予想に反して素晴らしいものでした。どこにでもいる高校生が銃撃事件を起こすまでの僅かな時間を淡々と描いているこの映画、説明的なシーンがほとんどなく、そのことが逆に彼らの背景を想像させる効果をあげています。それと映像がとにかく美しい。撮影監督のハリス・サヴィデス、これから追いかけます。ついでにガス・ヴァン・サントも再び追いかけるかというと、それはビミョーです。それだけ『サイコ』リメイク版は強烈です。