オレ様の映画鑑賞法
あのぉ吾輩、一応映画ファンのつもりなんですが、ヨーロッパ映画や小洒落た映画がまったく理解できず悩んでいます。ゴダール作品てなものは、何や顔にペンキ塗りたくったオッサンが爆竹をパンパン鳴らしているところしか印象に残っていませんし、タルコフスキーの映画に至ってはピチャピチャ水の音が鳴っていることを確認すればクリアだと思っています。人と映画の話をしたり、本や雑誌を読んでいる時にこのような小難しい映画を絶賛されたりすると、「オレってもしかして馬鹿?」というフレーズが頭をよぎります。以前「フランス映画は会話を楽しむもの」といった内容のコラムを読んで、早速会話に焦点をあて『勝手にしやがれ』を観てみました。……。分からん。どこをどのように楽しめばいいのでしょうか。電車の中で微かに聞こえてくるバカップルの会話の方が1億倍楽しく思える吾輩はやっぱり馬鹿なのでしょうか。
そんな吾輩も『燃えよドラゴン』になると、リーがオハラを踏みつぶす時の顔をシワの一本一本まで吟味しますし、『ブレードランナー』の最後でバティがへたり込むシーンでは膝の曲がり具合までチェックし「カッコええわ」と涙を流します。そんな吾輩はやっぱり馬鹿でしょうか。
(ちなみに『北斗の拳』でシンが死ぬ間際に座り込む姿勢は、『ブレードランナー』のこのシーンから拝借したものです)