この人…

前から思っていたのですが非常口のマークのこの人、何かコッソリ逃げようとしてません？おそらく百貨店で火事が起き、みんな慌てているのを尻目に自分だけコッソリ逃げようとしているところだと思います。長く伸びた影が、そんな彼の後ろめたい心情を表しています。
パニック映画を観ると必ずこのタイプの人間が登場しますよね。すぐ後ろまでモンスターが迫ってきて、「ボクが扉を開けるから、みんな援護を頼む！」とか言って仲間を置き去りにして扉を閉めるヤツ。みんなが「開けろ、開けろ！」と叫んでいるのを見て、「悪く思わんでくれよ。君たちと違ってボクには将来があるんでね」と最高のスマイル。で、そいつが振り向くと目の前にモンスターが待機していて、ちょっとの間見つめ合い、悲惨な最期をむかえるという段取りです。吾輩はこのパターンが大好きで、パニック映画を観ると、どんな間抜けなシーンを見せてくれるか楽しみにしています。
でも吾輩の場合、腹の立つヤツが制裁されるカタルシスを感じるより、この最低人間に共感して応援してしまうんです。パニック状態になったら、何か自分もやってしまいそうなんですよね、こんなこと。
そんな人間が現場でこの非常口のマークを見たら、かなり危険な精神状態に陥るのは間違いありません。一刻も早くドラえもんとかピースフルなものにかえることを進言します。