新薬師寺
前からずっと行ってみたいと思いながら、未だに未体験ゾーンなのが奈良にある新薬師寺。ここの目玉となるお宝は何と言っても円形の壇上に仁王立ちする十二神将。360°あらゆる角度から見仏できるステージングは、仏像が持つ躍動感をさらに際立たせています。吾輩は写真や映像でしか見たことがないのですが、ホント圧巻です。最近、ピーター・ガブリエルの『シークレットワールド・ツアー』のステージがこの配置と似ていることに気がつきました。
ところで、このお寺はいつからこの配置にしているのでしょうか?もともと仏像は拝むものなので正面から仰ぎ見るポジションが基本とされていますが、360°ヴューとなると見物(見仏)の要素が入ってくる訳です。江戸時代、お伊勢参りが信仰のためでなく観光として人気があったように、仏像もいつ頃から見物の対象になったのか興味があります。
さて、ここの十二神将は配置だけでなく、個々の造形もピカイチにカッコいいんです。バサラ像の顔なんて拳王様を彷彿とさせる迫力ですから。
「新薬師寺イカすぜ」と呟きながら関連サイトをお遍路していたら、脳髄にビビッとくるフレーズが飛び込んでくる。何と、国宝である薬師如来の写真に「消息不明」という文字が。この仏様、昭和18年に盗まれ、以後行方知れずになっているらしいのです。更に写真の横には「既に時効になっているので、気付いた方は是非連絡下さい」という文が書かれてある。この文章ちょっとおかしくないかぁ?犯人に対する説得と情報提供のお願いが合体し、まるで通報した人間が盗っ人であるようなイメージを抱かせてしまいます。これじゃ薬師如来様、出てこんわ。