地獄へ堕ちる
「地獄へ堕ちる」というフレーズがありますが、いまいちイメージしにくくありませんか?首を縦に振った方には『エンゼル・ハート』という映画をおすすめします。吾輩はこの作品を観る度に「あぁ、地獄行きってこういう感じなんだろうな」とブルーな気分になってしまいます。
話自体は原作小説『墜ちる天使』の方がずっと怖かったりするのですが、時折挟み込まれるイメージ映像や一見何でもないシーンがとんでもなく不気味だったりするんです。デ・ニーロがゆでたまごの殻を砕き、チュポッと食べるところなんぞはお尻がモゾモゾしてしまいます。そんな小さいシーンが積み重なり、エンドロールが流れる頃には自分が地獄へ堕ちるような気分になってしまうのです。
主演のミッキー・ロークも伝説の猫パンチ級のインパクトはないものの、いい具合にくたびれた演技をみせてくれてますし、監督のアラン・パーカーも病んだアメリカ南部のまちを描きだしていてナイスです。この頃のアラン・パーカーは『バーディ』や本作、『ミシシッピー・バーニング』など秀作を連発していたのですが、その後どうにもこうにも笑えないコメディ『ケロッグ博士』を世に出してしまい、いまだにその後遺症に苦しめられているようです。