『赤目四十八瀧 心中未遂』を観て思ったこと
遅ればせながら『赤目四十八瀧 心中未遂』を鑑賞。面白い!久々に上質のトリップ映画を観ました。吾輩のいうトリップ映画とは観ている間に時間の感覚がグニャリと曲がり、作品の世界に迷いこんでしまったような感覚に陥る映画のことです。『地獄の黙示録』や『家族ゲーム』のような作品がこれに該当するのですが伝わりますでしょうか?
『赤目四十八瀧〜』は作家くずれの青年がアマ(尼ヶ崎)のボロアパートに流れ落ちてきて、そこに住むドープな人達のあれやこれやに巻き込まれていくという内容なのですが、ひとつひとつのエピソードが意味不明で、逆にそれがヤバい空気を漂わせています。そして、アマの街並みをどこでもないアジアン・タウンに変形させ、独特の浮遊感を醸し出しているのがSO GOOD。期間限定でこんな生活送ってみたいと思ったりする。
そういえば、音信不通になった大学時代の友達が最後に住んでいたアパートがまさにこんな感じのところでした。彼は誰もが振り向くジャニーズ系の美男子だったのですが、そのアパートに住んでからはどことなく顔の輪郭線がぼやけてしまっていたように思う。場所が人に及ぼす力って、やっぱりすごく大きいですね。もう連絡がとれなくなり5〜6年経つが、どこかで幸せに暮らしていてほしいものです。間違っても赤目四十八瀧あたりでウロチョロしてほしくない。