モリッシー降臨
勇気を出してモリッシーのライヴDVD『フー・プット・ジ‘M’イン・マンチェスター』を買う。モリッシー/スミスは学生時代かなり聴き込んだアーティストなのですが、去年出たアルバム『ユー・アー・ザ・クワーリー』はどうしてだか買う気になれませんでした。もともと吾輩はモリッシーの歌詞にはまったく興味がなく、あの声とメロディ、そして「カッコかわいい」ならぬ「カッコきもい」ルックスに魅かれている類のファンなので、新譜を聴かなくなったことに関しても特にノスタルジックな想いはありません。それに『ヴォックスオール・アンド・アイ』をピークに楽曲のクオリティも落ちているし…。
しかし映像となれば話はちがいます。なんてったって、珍獣が動くのですから。モリ夫との久々の対面にドキドキしながら、プレイポタンを押す。昔と変わらない‘いかにも’なイメージ映像が流れた後、「モリッシー」の文字が光るステージに本人登場。ふ、太い。胴回りが1.5倍くらいになり、シャツがぜい肉に食い込んでいる。きもい。
パフォーマンスは時折常人では思いつかない例のポーズや表情をするものの、じっくり歌を聴かせる内容になっていてGOOD。しかし、バックバンドの演奏にキレと繊細さがないのが少々不満。モリッシーの歌声が今まで以上に艶やかになっているだけに惜しい。昔、デビッド・リンチ&アンジェロ・バダラメンティがジュリー・クルーズという歌手をプロデュースして独特の世界をつくっていましたが、モリッシーも同じようにプロデュースしてもらえば新境地を拓けるのではないかと思います。
さて、ライヴはどんどん盛り上がり、モリッシーのシャツも汗でビトビトで気持ち悪いことこの上なし。そして、そのズブ濡れのシャツが客席に投げ入れられ、取りあいになっている。絶対臭いぞ、アレは。吾輩は万が一GETしても捨ててしまいそうです。