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2005年06月01日

ハリウッドの出世魚、ハワード・ショア

050601.jpg今、ハリウッドで最も優れた仕事をしている音楽家の一人にハワード・ショアがあげられます。彼は『サタデーナイト・ライヴ』の音楽監督を務めた後、クローネンバーグの作品を手掛けて一躍注目される映画音楽の作曲家に。その後の経歴は、いい仕事をしている人はこうやってステップアップしていくんだという見本。キャリアをスタートさせた頃はクローネンバーグとのパートナーシップを強固にしながら得意のサスペンス作品を数多く手掛け、ひと癖もふた癖もある監督との人脈をつくる。その中にはジョナサン・デミ(『羊たちの沈黙』)やデヴィッド・フィンチャー(『セブン』『ゲーム』)、ティム・バートン(『エド・ウッド』)などがいます。
もうこの時点でとんでもなく凄いのですが、ショア先生の勢いはまだまだ止まりません。人脈、作品の幅を広げていくうちに今度は巨匠マーティン・スコセッシからお声がかかるようになる。ここで確たる地位を築くと、次は『ロード・オブ・ザ・リング』などのメガヒット作品を任されることに。ザッツ・グレート!!まさに完璧なキャリアです。ショアの音楽はオーソドックスなスタイルなので使い勝手が良いといえば良いんですが、あらゆるタイプの監督や作品に対応しているのは才能以外の何物でもないでしょう。そして、もうひとつ彼が凄いところは、一度依頼された監督とながい間パートナーシップを結ぶところ。これは監督はもちろんのこと、各方面から信頼されている証拠でしょう。
つらつら書いているうちに何だか胸がチクチク痛くなってきました。自分の場合はどうか?人脈が広がり、スケールアップしているか? ……。まぁ、人はひと。第一、吾輩はハリウッドの音楽家やないもんね!

posted by ichio : 01:14 | | trackback (0) |