吾輩の革新的読書法

本屋さんの実用書コーナーの前を通りかかると、『見るだけでスラスラ頭に入る ジャスト読書法』とか『ライバルに勝つ！必殺速読GT』というような怖いタイトルの本が平積みされているのを見かけますが、はっきり言ってどれもアマい！！まず実用性に欠けるし、第一こんな本を一生懸命買うオヤジは日頃本なんて読みませんから。『週間実話』を速読してどうすんねん！ちゅう話です。
こんな使えない読書法に比べ、吾輩が発明した『雑誌を1.4倍おもしろくする スーパー逆読みX』は凄いですよ。皆さん雑誌はよく読まれるでしょうし実用性バツグン、しかも簡単。何せ、タイトル通り後ろのページから読むだけですから。バカにする前に、まぁ兎に角やってみてください。
裏表紙を開けると、次号予告と編集後記が現れたことと思います。「この号も読んでへんのに、いきなり次号の予告かい！」とツッコミを入れた後、編集者の苦労談を拝見し、この雑誌がどのようなドラマの果てに手元にあるのかということを想像して期待感をたかめます。映画で、最初に結末を見せて、そこに行き着くまでの過程を追ってゆくという手法がありますが、これと同じ流れをつくる訳です。
次に登場するのが広告ページ。これは映画館で本編がはじまる前に流れる教習所の宣伝にあたります。そして旬な情報を伝えるページでカラダをあたため、いよいよクライマックスである特集ページを迎えるのです。最後にいちばん読み応えのあるコーナーを読むお得感、先が読めないワクワク感は「スーパー逆読X」でしか味わえません。是非、お試しください。