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2005年06月10日

京都の音楽家

050610.jpgレイ・ハラカミの『lust』が素晴らしい。前作の『red curb』もすごく良かったけれど、どこか頭で考えながら聴いてしまう感じでした。でも、この作品で鳴っている音は突き抜けていてカラダで感じる音楽になっている。2曲目の「joy」なんて4つ打ちの曲なんですが、高揚感だけでなくいろいろな感情を想起させるパワーを持っています。
彼のスタジオ(といっても自宅の一画にある宅録スペースに近いらしい)にある機材は、どれも楽器屋でたたき売られているような古くて安いものばかりだとか。やっぱりいいものをつくるのは道具ではなく、その人自身なんですね。吾輩が生業としていることなんて紙と鉛筆があれば誰でもできる訳で、そんなことにお金を払って頂くってことはこちらも血ヘド吐いて頑張らないといけないのですが、人間というものは元来怠け者でしてついついセーブといいますか妥協をしてしまい…そのあの……。
別に『lust』がこんな暗い気分にさせるのではありません。もう、ただ耳に触れるだけで気持ちよくなる音楽が詰まっていますので安心して聴いてください。
ところでレイ・ハラカミさんって京都に住んではるんですよね。ということは、どこかですれ違っているかも。以前、近所でよく竹村延和さんを見かけたのですが、その度に得した気分になっていました。京都って優れたサウンド・クリエーターが多いですよね。
実はうちの父親もかなりイカした音楽センスの持ち主で常々注目しています。もともとクラリネットやフルートをこなす加山雄三的な器用貧乏さを持っているのですが、その中でもキーボードが際立ってるんです。
自分で書き出しておいて何なんですがこの話、結構ながくなりそうなんでまたの機会にドロップします。

posted by ichio : 00:45 | | trackback (0) |