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2005年06月15日

カレル・ゼマンの素晴らしき世界

050615.jpg飲み屋さんで偶然手にした「みなみ会館」のリーフレットを見て、ビビッと電流が走る。これがそのビジュアルです。飛行船とお化けイカ、薄気味悪い海底に怪しいオッサン…。何のこっちゃ分かりませんが、強烈なインパクトがあることだけは確か。見出しを見ると「幻想の魔術師 カレル・ゼマンの世界」と、これまた吾輩の脳髄を刺激するフレーズが書かれている。このビジュアルと宣伝文句を見る限りでは、見せ物小屋的な怪しい世界が繰り広げられている気配が。調べてみると、カレル・ゼマンはチェコ・アニメの三大巨匠のひとりで、数々の名作を世に残したとのこと。そして今回、彼の最高傑作と誉れ高い『悪魔の発明』と『ほら男爵の冒険』が公開されるというではありませんか。
「チェコ・アニメ」というお洒落アイテムになっている言葉に抵抗を感じつつ、観に行くことにする。どちらを観るか悩んだ末、「男爵」という響きに引きつけられ『ほら男爵の冒険』をチョイス。観るまでは、小洒落ただけの映画じゃないの?という不安がチラつきましたが、とんでもありませんでした。全編アニメと実写の合成映像なのですが、これが舌を巻く素晴らしさなんです。色・構図・世界観、すべてにズバ抜けた美的センスがあり、観る者の想像力を掻き立たせます。この映画はおよそ50年前の作品なんですが、昨今のCGなんて足下にも及ばない迫力と美しさ。(『キャシャーン』を監督した紀里和明がこれを観たら、とことん落ち込むんじゃないでしょうか)ストーリーはファンタジーといえば聞こえは良いですが、はっきりいってかなり出鱈目。う〜ん、テリー・ギリアムの名作『バロン』の原型はこれだったのかぁと感心していたら、実際に原作者は同じでした。
鑑賞後、ポスター購入。吾輩の家にはずっとエイフェックス・ツインのポスターがはってあるのですが、遂にはり替えてみようかなんて考えてみたりしています。

posted by ichio : 22:38 | | trackback (0) |