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2005年06月19日

白川先生

050619.jpg放送開始からずっと内舘牧子のドラマ『汚れた舌』を見ています。帰りが遅くなる時はビデオに録ってまで見ています。特におもしろいというわけでもないのですが、なかなかのバカ・テイストを発散しているんです。基本的な構成は内舘センセ十八番のドロドロ&グチョグチョ話なんですが、何かこのドラマ、トンマなテイストが全面に出てるんです。一応登場人物はそれぞれに心の闇を持っているのですが、心の揺れが描かれないままどんどんストーリーが進んでゆくため、完全に昼ドラ状態になってしまっているんです。しかも登場人物のほとんどはエキセントリックな性格なのに、それを演じる役者の演技がとことんユルい。まさに空中分解寸前の状態なんです。
そんな危うい代物をゴールデンタイムのドラマに留めているのが白川センセを演じる藤竜也。いや〜、いい味出してるわ。しかもリアル。白川センセは同じ人に喋る時でも状況によって敬語になったり、タメ口になったりするんです。シナリオ制作の教科書じゃ人物設定の不統一とかなんとかいって叱られるのかもしれませんが、実際に人と接する時ってこんな感じですよね。お互いに距離をはかっていたりして、いつも揺れ動いている。たまに「自然体」とかいう自己演出入れて、いきなり親しげに話す人がいますが、吾輩はこういう人がかなり苦手で信用しないことにしています。まぁ、吾輩に信用されてもされなくても世界には何の関係もないんですけどね。

posted by ichio : 22:00 | | trackback (0) |