当麻寺の四天王
新薬師寺の十二神将を拝んだことが最大の収穫だった去年の吾輩の見仏活動。そして、今年のターゲットは当麻寺の四天王。ここの四天王は奈良時代につくられたかなりの渋め路線。
「MADE IN 奈良」の仏像は「MADE IN 鎌倉」のものと調べると動きが少なく地味なんですが、よ〜く見ると怖いくらいのオーラを放射しているのが分かります。『北斗の拳』に例えるなら、鎌倉時代の仏像はラオウ、奈良時代の仏像はリュウケンといったところでしょうか。一見ヌボ〜と突っ立っているように見えるリュウケンですが、実は無数の‘気’の手刀が繰り出されているのと同じです。
さらにここの4人の異能戦士はルックスが実にイカしている。時代背景のせいか顔・服ともチャイナ〜コリア テイストが色濃く入っていてかなり新鮮。
そしてもうひとつの見所は、四天王に踏んづけられている邪鬼ども。吾輩は、邪鬼の中では東寺のものが好きなんですが、改めてじっくり見ると「惨めな私めを踏んでくださいまし」というセリフを観客に言っているような少々ショーアップされたMっ気が感じられたりします。しかし、当麻寺の邪鬼は無言でご主人様の足下に潜り込んで踏まれるモノホンのMっ気がある。吾輩は踏んづける四天王よりも踏んづけられる邪鬼側の人間ですが、なかなかこの境地にはたどり着けません。