ハイウェイ・スター！

最近、痛快なロック（通称ロケンロール）を聴いてないなぁと思っていたら、猛烈にディープ・パーブルの「ハイウェイ・スター」が聴きたくなってくる。ディープ・パーブルといえばロック小僧がロック道に入り、最初に聴かなければならない必須科目。吾輩も例に漏れず中学生の時、ガイド本に‘傑作’と書いてあった『イン・ロック』を借りました。しかしまったく肌に合わず途中でレコード針を上げ、以来レンタルすることも、ましてや買うこともありませんでした。
それなのにここにきて突然聴きたくなるというのは神様のお導きに違いない。これはいいことあるぞ！そう確信した吾輩は急いで中古レコード屋さんに走る。中古レコード屋さんに行く人ならお分かりだと思いますが、ディープ・パーブルといって素直に「A to Z 棚」を探す人はいません。狙うは店の片隅に置かれている段ボール箱。そう、激安処分コーナーです。運良く3軒目で「ハイウェイ・スター」が収録されている『マシーン・ヘッド』を発見。お値段300円。
家に帰り、期待に胸を膨らませ針を落とすと、ご機嫌なロケンロール・サウンドが鳴り響く。しかし、何だか随分のんびりしているように聞こえてしまう。こんなにテンポ、遅かったかなぁ…。アレンジも今それやったらとことんダサいんとちゃうん？というようなフレーズのオンパレード。例えるなら、今時ブレーンバスターを必殺技にしているプロレスラーのようなものである。しかし、これがすごくカッコいい。吾輩、ディープ・パーブルのファンになってしまいそうです。
ということは、今マードックの試合を見てもシビレるということですよね。