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2006年03月18日

‘ゴス’って、何スか?

060318.jpgはじめて知り合いから「あれはゴスやな」と言われた時、吾輩はゴスの意味が分からず何となく角張っていてゴツゴツしたイメージを抱き、「そうそうゴスゴスした感じ」と分かってない感丸出しの返事した記憶があります。後日ゴスの大体の意味を知り、あながち間違っていなかったと妙な満足感を感じました。
今ではゴスという言葉はいろいろなところで使われるようになり、当然その意味も広く、そして曖昧になってきています。だって「ゴスって何?」ときかれても、「ゴスゴスした感じ」としか言えないですもん。同じ歯がゆさを感じている人は結構いらっしゃるんじゃないでしょうか。
そんな時に出会ったのが『テクノゴシック』(小谷真里)という本。映画・文学・音楽の諸作を取り上げ、ゴシックのルーツから今のゴスロリブームまでをすこぶる分かりやすくナビしてくれます。ピックアップされているのはブラム・ストーカーの『吸血鬼ドラキュラ』からナイン・インチ・ネイルズ、『マトリックス』『下妻物語』と幅広い。
もうちょっと掘り下げて書いてほしいところもありますが、そう思うのはこの本がおもしろいから。‘ゴスとはどんなものかを示す’というこの本の目的は十分クリアしています。
今後、小谷さんには同じテーマで、ドラキュラに的を絞った本を書いてほしい。
で、ゴスとは何かと申しますと、やっぱりそれは「ゴスゴスした感じのもの」であります。

posted by ichio : 00:26 | | trackback (0) |