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2006年05月11日

ぽんぬふ

060511.jpg大学時代、恋愛プレイが大好きな友達から‘絶対に『ポンヌフの恋人』を観ろ!’と脅されビデオをレンタル。もともとフランス映画が苦手なうえ恋愛映画に興味のない吾輩、しかも何やら小難しそうなカラックスとくれば楽しめるはずがない。案の定、最初から最後まで主人公2人の言動がまるっきり理解できませんでした。あれからおよそ10年、もしかしたら‘ぽんぬふ’はおもしろかったんじゃなかろうかという思いが駆けめぐる。もちろん恋愛モノとしてではなく、『マッドマックス2』や『ブレードランナー』『アキラ』などに連なる汚れた都市像を示した映画として。
そんな訳で再度‘ぽんぬふ’にチャレンジ。予感的中、あのパリの老朽化した橋には間違いなくデストピアの魅力が刻み込まれておりました。映画の設定では橋以外の場所は普通の街なみなんでしょうが、どことなく世界中が崩壊したように思えてくる。それにアレックスの顔と動きが『マッドマックス2』に出てくるウェズ以上にこわれていて、より世紀末感が強くなっている。今回‘ぽんぬふ’を観て吾輩の中でポンヌフ橋と石油を奪い合う荒野の景色がビシッと繋がりました。
でも、恋愛モノとしては依然理解できない。突然橋の上で踊り出すわ、人を焼き殺すわ、橋から突き落とすわ、この人たち何をやってるんでしょうか。フランス映画って難しい…。
関係ないですが最近のジュリエット・ビノシュのオバサンぶりが薬師丸ひろ子とだぶってしまう。

posted by ichio : 00:18 | | trackback (0) |