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2006年10月23日

若冲は寝かせる必要あり

061023.jpg仕事の合間に京都府立近代美術館で開催されている『若冲と江戸絵画展』へ行く。
最近の若冲フィーバーの影響のせいか(吾輩もそれに乗っかっている一人ですが)、平日昼間にもかかわらず会場はインテリおばさんで満杯。おばさん仕様の化粧品臭で、さっき食べた250円弁当が逆流しそうになるのを堪えながらグルッと見て回る。
‘江戸絵画、ヤバい!’とイマ時な若人風に言いたいところなのですが、正直、展示されている作品の半分くらいは、その良さが分からない。どこかの古いお宅に飾られていたら、絶対に素通りするに違いない。だから、雑誌や本でよく紹介されている作品にお目にかかると、感動よりも安心感を感じてしまう。自分なりにこの辺の良さを楽しむためには、もっと自分自身を発酵させる必要があることを実感。
それでもやっぱり若冲の作品は、今の時代にマッチしたポップな感覚があふれていたように思います。あと、長沢蘆雪の作品もインパクトあり。
当たり前の話ですが、江戸時代に虎や象などを見る機会ってものはほとんどないから、龍や鬼などの架空の生き物と同じ扱いになっているところが面白い。幼稚園や小学校の図工の時間でも、写真や絵を見せずに話だけを聞いて絵を描く授業があったら面白そうですね。
さて、展覧会のもうひとつの楽しみは関連グッズ。今回の展覧会は結構充実していて、若冲Tシャツや若冲ルービックキューブなんかがあったりしたのですが、どれもお高いので、ミニ屏風になる「鳥獣花木図屏風」のポストカードで我慢。

posted by ichio : 01:41 | | trackback (0) |