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2006年11月08日

1stアルバムは良い

061108.jpgバンドに在籍していたミュージシャンが発表した1stアルバムって、いい作品が多いと思いませんか?
ちょっと思い起こしただけでも、PILの1st、スティングの『ブルー・タートルの夢』、ボール・ウェラーの1st、デヴィッド・バーンの『レイ・モモ』、アート・リンゼイの『曖昧な存在』、モリッシーの『ビバ・ヘイト』、リチャード・アシュクロフトの『アローン・ウィズ・エブリバディ』と、いくらでも出てくる。あっ、そうそう、古くは細野晴臣の『ホソノ・ハウス』も最高ですよね。
落ち目のバンドのフロントマンがお金儲けのためにつくった作品はおいといて、ソロ作品をつくる動機は、バンド活動で抱えていたフラストレーションや、バンドでは実現できない音楽的野心を吐き出すため。だから少々こなれてなくても、リスナーを引きつける‘蒼い熱’がビンビン伝わってくる。
これが2作目以降になると、勢いが成熟へと変わっていき、たとえいい作品でも、感動の種類が変わってきます。
上で挙げた作品も、完成度という点でいえばもう一歩というものもありますが、やっぱり独特の輝きがあると思う。例えるなら、1stは童貞を捨てた後にこみ上げてくる爆発しそうな‘喜び’、2nd以降はテクニックを身につけ、女性を悦ばすことを知った男の‘悦び’のように感じるわけです。
でも、たった一人、「成熟」という言葉とは無縁の、ハッチャケ倒したソロ作品を出しつづけている人がいます。そう、ミック・ジャガーです。これは、この人がいつもハジけるようなセックスをしている証拠です。

posted by ichio : 01:03 | | trackback (0) |