ヤンキー進化論

今でこそ、見た目バリバリのヤンキーは激減しましたが、イマドキなスタイルに変わったものや、さまざまな亜種に分かれたものなど、ヤンキースピリッツは日本にしっかり根付いています。格好やライフスタイルはまったく普通なのに、話してみると中身がヤンキーチックな人って意外に多いですよね。これはもう、新たな土着文化といってもいいくらい。
しかし、吾輩のようにそれとは正反対の人間もいるわけで、同じ国に住みながらこうも違ってくるものかと感心してしまいます。
絶対、ヤンキーか、そうでないかで進化の系譜が違うと思う。今は同じ人間にカテゴライズされていますが、数万年後にはまったく別の生物になっているはず。もちろん支配しているのはヤンキー側。
さて、前置きがながくなりましたが、ヤンキーが好むもの、つまり‘カワイイ〜’ものには共通点があることに最近気づきました。それはズバリ、丸くて四角いもの。
完全に丸いものでもなく、真四角でもない、あくまで丸くて四角いものです。
これを端的に表しているのがクルマ。ヤンキーに人気のクルマは、ワゴンRといい、MOVEといい、四角をベースにして角を丸く加工してある。さらにこの傾向は、彼らがドアに掛ける木製ボードでも確認できます。四角いボードに、市販の丸文字フォントで「たかふみ&えり の部屋」などと貼り付ける、あの独特の習性も四角と丸の融合です。
吾輩にしてみたら、‘丸か四角か、どっちが好きやねん！’と腹が立ってきますが、このどっちつかずな感じが‘カワイイ〜’んでしょう。やはりヤンキーは、日本人の典型です。