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2007年04月01日

『ポリス インサイド・アウト』

070401.jpgやっぱり、ポリスはおもしろい。長い間、ファンをしていてホントに良かった。そしてまた今回、『ポリス インサイド・アウト』という映画を普通の人より楽しめる特典を手に入れることができました。
この作品はドラマーで、バンドの創設者でもあるスチュワート・コープランドがドサまわり時代からスターダムを昇りつめるまでに撮りためた8ミリ映像を、自ら編集したドキュメント。
宣伝では「ロック史上最強のトライアングルと言われたバンドの光と闇」なんて書いてあるが、実際観てみると闇の部分はほとんどクローズアップされていない。それはもちろん解散から20年以上経った今、スチュワートがポリスをいい思い出として終わらせたかったということもあっただろうけど、ホントにメンバー間の関係が悪化した頃は8ミリを回すなんて状況じゃなかったんでしょうね。ファンの方ならお分かりだと思いますが、映画で使われている映像はほとんどが3作目の『ゼニヤッタ・モンダッタ』までのものですから。
映画はラストツアーを終えた時の映像をバックに「自分たちの行き先が見つかった時、‘旅’は終わった」というスチュワートのナレーションで終わる。ポリスはとかくメディアにロック的でないと批判されてきましたが、何の何の、とびっきり熱いし、とびっきりロックな人たちです。
さて、この映画でいちばん印象深いのは、3人のメンバーの中でいちばんキャラが立っていないのがスティングだということ。スチュワートは気のいい兄ちゃんキャラだし(この人のインタビューはいつも面白い)、アンディ・サマーズもすっとぼけたキャラでいい味を出している。それに比べてスティングの普通なこと。サイドの2人がいなければポリス独特のユニークなサウンドは生まれなかったんだろうなと、つくづく思った次第でございます。
さて、‘終わったはずの旅’がまた始まるのは皆さんもご存知のことと思います。そう、約23年ぶりに再結成したんです。これには正直ビックリしました。何せスチュワートは今や売れっ子の映画音楽の作曲家だし、アンディもジャズ〜フュージョンのギタリストとしてバリバリ活躍している。スティングについては言うまでもないでしょう。それぞれの道で成功をおさめた3人が再び集まったら、どんなことになるのか?スチュワートのインタビューによると、「お前のドラムは速すぎるんだ」「は?何で俺のプレイにケチつけるワケ?そんなことより、もっとリキ入れて歌ってくれないと、こっちも調子が出ないんだよ!」「もしかして俺、ドラマーに指示出された?」と、昔のまんまのバトルが繰り広げられているそうです。たぶん3人とも、基本的にすごく仲がいいんだと思います。

吾輩のもうひとつのヒーローバンドであるジャムも再結成されることになったそうです。ただし、こっちはポール・ウェラー抜き。それ、ジャムとちゃうやん…。

posted by ichio : 23:44 | | trackback (0) |