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2007年11月22日

300の点数は80

071122.jpgレンタルショップに行き、たまった鬱憤を晴らせるような映画を探していたら、何やらこっちを睨みつけて雄叫びをあげている男を発見。タイトルをみると『300』と、愛想もクソもない文字が書かれている。
この作品は『ゾンビ』の傑作リメイク『ドーン・オブ・ザ・デッド』を監督したザック・サナイダーの2作目。劇場公開の時から気にはなっていたのですが、てんこ盛りなCG映像に胸やけがしてずっとスルーしてました。
レンタルならズッコケ作でもダメージは少ないし(むしろ失敗作を期待してしまいます)、意味不明な男臭さが漂っていることにも魅力を感じてチョイス!

話は、300人のスパルタ軍が100万人のペルシア軍相手に戦ったといわれているテルモピレーの戦いをベースにしたもの。
300対1000000…。普通はやらんでしょう、こんな戦。少なくとも吾輩は逃げます。というか、100万人側にいても最後尾で頑張ってるフリをするタイプです。

さて、映画の方はありえない話をさらに男気MAXにデフォルメしていて、すごい熱気を帯びています。いやぁ、全編 斬る・KILLでおもしろかったDEATH。
ペルシア軍の大将が頼まれもしないのにわざわざ前に出てきて殺されかかるなんていうトンマな設定もいい。100万の兵隊は何のためにおるねん!
こんなことするのはラオウだけだと思ってました。
ケチをつけるとしたら、CG使いたい放題の戦闘シーンにあまり迫力がないこと。『グラディエーター』序盤の戦闘シーンの方がはるかに迫力がある。
戦闘シーンを面白くする条件のひとつに空間認識力(誰がどこにいるかを観客に伝えること)があると思うのですが、ザック・スナイダーはここが弱い。だから、すごい戦いが繰り広げられていることは分かっても、いまいちスリルがないんですよね。
まぁ、それを差し引いてもザック・サナイダーという人は群衆モノを撮るのがうまい。一人ひとりの人物描写なんか二の次で、とにかく大勢の人間や化け物が襲いかかってくるシーンに全力を注いでいるという感じ。この人には『ピラニア』みたいな数で勝負するパニック映画をつくってほしいなぁ。

posted by ichio : 00:11 | | trackback (0) |