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2007年11月12日

ムーヴメントは夢の彼方に

071112.jpg最近、自分の中でストーン・ローゼズが熱くなっています。
このバンドには特別な思いがあるんですよね。
予備校生の頃にはじめてファーストアルバムを聴いた時はホント、ビックリしました。フォークロック的なメロディなのに、グルヴィーで、サイケで、メランコリックで、そして全部ひっくるめて凄くロックだった。
ローゼズやその周辺バンドが大きく注目されるようになって、はじめてリアルタイムでムーヴメントに立ち会えるスリルみたいなものを感じたのをおぼえています。今考えるとかなり恥ずかしいですが、真剣に‘何か’が変わるような気がしました。あの感覚は後にも先にも、この1度だけ。(予備校生の頃の楽しみといえば一日の終わりを告げるセ◎ズリ〈おかずはもち「デラぴん」〉だけだったので、いろいろな良くないものが沈殿していたのだと思います)

ファーストアルバムの後も彼らの勢いは衰えず、クールなファンクチューン「フールズ・ゴールド」で吾輩を秒殺。その後発表されたシングル「ワン・ラブ」(B面「サムシングス・バーニング」も重要曲)ではさらにディープな世界に突入し、吾輩は‘よく分かんないスけど、何か凄いのでついていくッス’といった舎弟状態。
いよいよこれから退屈な世の中に殴り込み!と思った矢先、何を勘違いしたのか彼らは昔の所属レーベルに殴り込みをかけ、社長とその愛人をペンキまみれに。その後も移籍問題などゴタゴタつづき。
そんなこんなで、メンバー間のマジックもなくなり、ファーストアルバムから5年後に発表されたセカンドアルバムは、良くできた普通のロックアルバムになってました。そして、バンドの要であるドラムのレニが抜け、さらにはギターのジョン・スクワイアも脱退してジ・エンド。いやはや、あっけない幕切れでした。
彼らが「ワン・ラブ」を足がかりにつくろうとしてたサウンドって、どんなものだったのだろうと想いながら、今日もファーストアルバムを聴いています。

イアン・ブラウンのソロ作品には‘もしも、ローゼズが解散してなかったら’のヒントがあるように感じるのですが、やっぱり何かが決定的に足りない。
ジョンに関しては才能の枯渇具合に溜息しか出てきません。
あと、プロデューサーのジョン・レッキーの貢献度の高さも改めて痛感します。

posted by ichio : 23:17 | | trackback (0) |