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2008年03月04日

トリオが来る!

080304.JPG.jpgみうら じゅん & いとう せいこうの『ザ・スライド・ショー10』ボックスセットが届く。今回は去年行われた東京・名古屋・福岡・札幌・大阪をまわる全国ツアー+特典トークを収めた6枚組。アマゾンで買うと定価の4000円引き!これじゃショップ買い派の吾輩もさすがにクリックするしかありません。
今のところ東京・福岡公演しか見ていないんですけど、昔のくだらなさが復活していておもしろい。ただ、前回のボックスセットに比べて箱のつくりが明らかにクオリティダウン。ペナペナの紙が使われているため、ディスクの重みで横に膨れてしまう。さらに「チャプターなし」というあり得ない仕様。十中八九 見ながら寝てしまう吾輩にとっては、前に見たところまでいちいち再生早送りするのがかなり邪魔くさい。なんでこんな手抜きをしちゃったんですかね。それともプリンスの『ラヴセクシー』のような意図があるのでしょうか?コスト面の事情だとしたら、このボックスセットに15000円出す人間が500円上がったところで‘買うのやめた!’なんてことにはならないでしょう…。むしろセコってファンの満足度を下げる方が問題です。

と、ブツブツ文句をいいながら箸休めに『新・都市論TOKYO』(隈研吾、清野由美)を読んでいたら、この本とスライド・ショーがすごく似ていることに気づきました。
『新・都市論〜』は、日本を代表する建築家 隈研吾さんとジャーナリストの清野由美さんがバブル崩壊後に行われた東京の再開発スポットを歩き回り、ああだこうだ語るというもの。
スライド・ショーと『新・都市論〜』は、内容的には『悪魔の毒々モンスター』と『東京物語』くらい違うのに骨組みがまったく同じなんです。
スライド・ショーの役割をバカボンに例えるとスライド=バカボンのパパ、みうらさん=バカボン、いとうさん=その他の常識人となります。つまり、スライドが大もとのバカネタを発信し、みうらさんが加担することでバカさ加減に拍車がかかり、いとうさんがツッコミを入れる図式。
『新・都市論〜』も同じように再開発スポットが大元のバカネタで、それを真面目に語る隈さんを清野さんがツッコミまくっています。
清野さんというお方、天然なのか確信犯なのか、世界的な建築家相手にこっちがハラハラするくらいのツッコミを入れて、完全に隠居おじいさんキャラにしちゃってます。いやぁ、俄然 清野さんに興味が出てきました。
スライド・ショーと『新・都市論〜』に共通するトリオスタイル、絶対流行りますよ。

posted by ichio : 10:34 | | trackback (0) |