残酷王はメル・ギブソンなり
近頃ゴアだの 首チョンパだの 切株だの、いろいろなキーワードで残酷シーンのある映画が取り上げられて盛り上がっている様子。吾輩もこの類の映画がお好きだったりするのですが、現実の世界でこれらのシーンを超える事件が多発する今の状況を思うと複雑な気分になります。
ゴアな映画といえばホラーやサイコもの、バトルものが定番ですが、実はここ10年でぶっちぎりのゴア度を誇っているのはメル・ギブソンだったりします。監督デビュー作にしてアカデミー賞を獲得した『ブレイブハート』からしてエグいシーン満載で、‘この人ちょっと狂ってるんとちゃうやろか?’と思っていたら次の『パッション』でレッドゾーンへ突入。ひたすらエグいシーン、痛いシーンが続く迷作になっています。(3作目の『アポカリプト』でも首チョンパ炸裂!)
さて、ゴアからもう少し解釈を広げ‘痛そうで見ちゃいられないシーン’で考えてみても、吾輩に最も強烈なインパクトを与えたのはメル・ギブソンが主演した『マッドマックス』になっちゃいます。
悪党の足首に手錠をかけ逃げられないようにして時限爆弾をセットし、‘助かりたければ足首を切り落とせ’といってノコギリを渡すラストシーンを見るたびに、悪党と声を揃えて‘そんなの出来るワケねぇじゃねえかぁ〜’と悲鳴を上げてしまいます。(テレビ版の石丸博也の吹き替え、サイコーです)
でも、『ナイトウォッチ』や『ソウ』では同じような状況で見事切断に成功した人もいらっしゃいました。世の中には凄い人がいます。アッパレ!