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2008年07月09日

アニキの意気込み

080709.jpg阪神タイガースは金本・下柳・矢野が活躍するアニキ祭で盛り上がっていますが、我が心のアニキ ポール・ウェラーも負けずに気合いの新作『22 ドリームス』をドロップ。
まだ移動中にi Podでしか聴いていないのですが、‘えらい とっ散らかってるなぁ’という印象。1曲目からしてドノヴァンみたいな曲だし、大味なロックチューンあり、スタカンを思わす甘い曲あり、怪しいエレクトロニカ風の曲ありと、まさにやりたい放題。アルバム全体としてだけでなく、曲単位でみても ゴッタ煮気味。
雑誌のレビューは良いのか悪いのか分からない曖昧な内容のものがほとんど(もはや批判的なことがいえない存在になっちゃった?)ですが、個人的には好きでない。
せっかく前作『アズ・イズ・ナウ』で焦点がビシッと合ったアルバムづくりに成功し、何度目かの絶頂期を迎えつつあることを感じさせてくれたのに、ちょっと肩すかしをくらった感じです。
本人はウェラー流“ホワイトアルバム”を目指したといっているので、バラエティに富んだ作風を狙っていたことは確か。
でも長年のファンとしては、『カフェ・ブリョ』のB面や『コスト・オブ・ラヴィング』あたりの散漫さとダブってしまうんですよね。ちょっと心配です。
彼には、歳をとって声に深味も出てきたことだし、超甘口なAORアルバムを出してほしい。この企画が成功することは、ちょっと前に出たライブ盤『キャッチ・フレイム』に収録されていた「ロング・ホット・サマー」を聴いて確信しています。

余談ですが、本作のカバーに載っているアニキがフレッドペリーのシャツを着ている写真にシビれ、吾輩もフレッドペリーでイカすTシャツをゲット。ファンになっておよそ20年、まだまだ熱はさめていません。

posted by ichio : 00:18 | | trackback (0) |