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2008年07月18日

ニュース番組の怪

080718.jpg最近、テレビのニュース番組を見ていて気になるのが、ミニチュア模型と小型カメラを使った演出。
事件・事故の現場の模型をつくり、小型カメラを使って当事者目線で説明する、アレです。
位置関係を把握しやすいように、そして臨場感を出して伝えることが主なねらいだと思われます。吾輩も‘ふむふむ、なるほど’と見入ってしまうのですが、しばらくすると妙な違和感におそわれます。模型のクオリティ、ユルすぎないか?と。
厚紙を切り貼りした子どもの工作レベルなんて当たり前。この前なんかレゴかダイアかは知りませんが、市販のブロック(しかも色は適当で四角く積み上げただけ)を同潤会アパートに見立てている番組がありました。
どんなつくりだったのかを伝えるためなんでしょうが、それなら図と写真で説明してもらった方がはるかに分かりやすい。
いくらこれを小型カメラでなめても、ブロックを接写しているだけにしか見えませんから。
さらにコメンテーターの発言の合間合間に意味ありげにこのブロックのかたまりを映し出すんです。でも、何度見ても、どう見ても、それはただのブロックなんですよねぇ…。

また他にも、こんなトンマな演出がありました。それはニュース番組のメインキャスターがブッシュ大統領にインタビューするという企画だったのですが、誰がどう見てもキャスターは英語が達者でない様子。
‘はろう、みすたあ ぷれじでんと’という挨拶を聞いた瞬間、「いくらバカっぽく見えても、かりにもアメリカ大統領のインタビューによくもこんな英語力のキャスターを寄こしたな!」と怒られるんとちゃうやろか?と心配になってしまうくらい。
しかしキャスターは吾輩の心配など無視して、得意気に質問を続けるではありませんか。しかも番組はノーカットで質問している様子を流し続ける。
やっとこさぎこちない質問が終わり、ブッシュ大統領が話し出すのを聞いてさらにビックリ。何と、ブッシュのコメントがアフレコになっているのです。普通は字幕でしょ。
無名の一般人ならまだしも、バカっぽく見えるとはいえアメリカ大統領にアフレコをかますという処理はあまりお目にかかったことがありません。これは暗にブッシュ大統領が一般人レベルの内容しか話していないという番組からのメッセージなんでしょうか。
それはそれとしても、カタカナ発音の英語をそのまま流し、ネイティブの英語に日本語のアフレコをかぶせる演出は、かなりのストレンジワールドです。

posted by ichio : 18:00 | | trackback (0) |