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2008年08月16日

観ないと ダークナイト

080816.jpgテレビはほとんど見ないので詳しく知りませんが、最近は夏になっても心霊特集みたいな番組やコーナーをやらなくなりましたね。ホラー映画やホラー小説が量産されているのに、ちょっと不思議です。
昔はこういった類のものが真剣に怖かったのですが、20代半ばを過ぎた頃からあまり怖くなくなり、今では‘幽霊なんていてもいんでも どっちでもええんとちゃうん?’と屁をこいで寝てしまうありさま。これではいかんと、この前夜中にひとりで自分が幽霊(しかも『呪怨』系の攻撃的な幽霊)に出くわすシーンを超リアルに想像してみたら、やっぱり死ぬほど怖かったです。

さてさてお盆で霊魂が忙しく飛び交う夜中、これまた背筋がゾッとする映画『ダークナイト』を観てきました。これはクリストファー・ノーラン×クリスチャン・ベール コンビによるバットマン新シリーズの2作目。
いやぁ評判通り、素晴らしい出来映えでした。新シリーズはティム・バートン版に比べてシリアスでダークな作風が特徴なんですが、今回はそれをとことん突き詰め、最初から最後までヒリヒリするような緊張感が漂っています。ティム・バートンがダークファンタジー路線を極めた『バットマン・リターンズ』とは真逆の方向でかなりの力作をつくっちゃいました。『プレステージ』で思いっきりズッコケたクリストファー・ノーランの起死回生のホームランといったところでしょう。
何よりジョーカーを演じたヒース・レジャーがスゴい。これはもう、ジャック・ニコルソンのジョーカーを超えたといっていい。彼にとってはこの作品が遺作となってしまったワケですが、後からこうして迫真の演技を見ると、やはり何か鬼気迫るものがあったのかなぁと思ってしまいます。
ちょっと編集がもたついて話が分かりにくくなるところがあるものの(単に吾輩が鈍いだけかも知れませんが)脚本はすごく練り込まれているし、決して少なくない登場人物のキャラも立っている。花マルのデキです。
ただヒロインのレイチェルを演じた女優さんがビックリするくらいブサイク。前作でも決してキレイといえるルックスではなかったのですが、加齢だけでなく私生活で何かあったんですかと思うような変貌をとげていらっしゃいます。(だからクリストファー・ノーランもあんな筋書きにしたような…)
『スパイダーマン』といい『バットマン』といい、アメコミもののヒロインはブサイクというのがお約束になっているのでしょうか。
関係ないですが、キャメロン・ディアスの顔が日に日にお化けみたいになっていると思うのは吾輩だけでしょうか。

posted by ichio : 00:48 | | trackback (0) |