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2009年03月15日

不幸な名前

090315.jpgレンタル屋さんに行くと、似たようなデザインのパッケージがズラーッと並んでいたりします。『ソウ』や『メリーに首ったけ』などは、その代表的な例でしょう。まぁ簡単な話、二匹目のドジョウをねらっているワケです。恥もプライドもない開き直ったこのセンスにかなり興味があり、いつかかたっぱしに観てやろうと思っています。
今回紹介する『バス男』も、そんな作品のひとつとして認知されている作品。元ネタはみなさんご存知の『電車男』です。タイトルだけでなく、パッケージの上には「キタ―――(゚∀゚)―――!!!!!」と、いかにもそれっぽいフレーズが書かれています。
『電車男』ファンの多くがこのタイトルとフレーズにそそられてレンタルしたことでしょう。そして間違いなくガッカリしたハズです。
というのもこの『バス男』、まともにおもしろいからです。いやマジで。つき抜けない寸止め系コメディで、ウェス・アンダーソンやトッド・ソロンズに通じるセンスを感じる作品なんです。
ゆえになおさらタイトルにトホホ感をおぼえます。この邦題は『電車男』好きな人にとっても、そうでない人にとっても不幸なミスマッチしか起こさない、ひどいものだと思います。
どんなお話かといいますと、さえない高校生ナポレオン・ダイナマイトが同じくさえない転校生と友だちになって、ダメダメオーラをパワーアップするにも関わらず、一周まわってみんなをアッと言わすことをしでかすハイスクールドラマです。登場人物はすべてイケてないキャラ。まさに「アメトーク」〜“いけてない中学生”の世界。なのにすごくイカす映画になっているところがマジックです。
監督したジャレット・ヘスって人、この後ジャック・ブラック主演の『ナチョ・リブレ 覆面の神様』を任されたみたいですけど、出来はどうなんでしょう?

posted by ichio : 20:45 | | trackback (0) |