夢広がる定額給付金

近年稀にみる愚策、定額給付金制度。思いつきとしか思えない案を強引に押し通してしまう人を一国のリーダーにし、給付がはじまった途端に支持率なんかも上がってしまうことにわが事ながら呆れてしまいます。
しかし、さもしい‘さが’ゆえ、くれるというのだからありがたくもらって（というか、自分たちが払った税金ですけど）、お国の景気回復のためにパァーッと散財したいと思います。一生遊んで暮らせる額なら無意味にバーレーンに行ってカジノで豪遊するところなんですが、どうもそれほどの額ではないようなので地味につかうしかありません。
そこで問題になるのが何につかうか、です。日用品を買って知らないうちに消えてしまうのは惜しい。やはり、欲しいけど自腹ではなかなか買えないものの足しにするのがモアベターかなと考えております。しかし考え出すといろんな案が噴出してきて、気が狂いそうになってしまいます。
まず最初の候補は、デンマークの陶芸家ペア・リネマン・シュミットの花瓶。これは結構前から目をつけているのですが、いかんせんお値段がお値段だけにずっと指をくわえてながめている状態。シンプルなデザインで、ずっと見ていて飽きない絶妙の曲線と深い色合いがすこぶるステキです。ズバッと買いたいところなんですが、給付金を足してもまだまだ出費がデカいので決心がつきません。
次の候補はTRUCKの電気スタンド。しかし、これまたお値段が…。つれ合いの給付金と合体させれば手が届きそうなんですが、彼女の買い物リストには挙がっていないと思われるのでスルー。その前にまず、スタンドを置いても見劣りしないボードを買う必要があることを忘れてました。
次に頭に浮かんだのがビルケンのサンダル。今までつれ合いからもらったお古を履いていたのですが、悲惨なくらいボロボロに。値段的にも丁度なんですが、どうも必要に迫られたものを買うってのも気分がのらないんですよね。
その他にも霜降りバリバリのステーキを食べに行くとか、USJに行くとか、子どもの頃売っていた芝生を育てるジオラマプラモを揃えるとか、いろいろ案は浮かぶのですが、コレッという決定打がありません。ということで、何かタンス預金してしまいそうです。