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2009年08月11日

美意識のある音楽

090811.jpg夏の夜、クーラーのきいた心地よい部屋にいると、お酒をチビチビやりながらムーディーな大人の時間を過ごしたいという想いにかられます。でも吾輩はひとり酒ができないタチで、仕方なく氷でキンキンに冷やしたお茶やコーヒーを飲むことになります。別にそれはそれでいいんですけど、ムーディーからは遠ざかってしまいます。
いい雰囲気に浸るためには、音楽も欠かすことができません。どんな音楽を聴いてムーディーなるかは人によって違いますが、吾輩はサイレント・ポエツを重宝しています。
サイレント・ポエツのアルバムはどれも好きで、その中でも特に『Potential Meeting』がお気に入りです。結構ベタな叙情性があったりするんですが、一本スジが通っているのでチープな感じにならないし、今聴いてもまったく色褪せていません。
それと、アルバム中盤になるとダブ色が濃くなってきて、独特のダレた展開になるのも特徴。このあたりはメンバー(今は下田氏のソロユニットになっているようですね)がニューウェイヴの血を受け継いでいることが感じられて嬉しくなる。
とにかくサイレント・ポエツのキモは「美意識」。それは下田氏のDJにもあらわれています(彼のプレイをちょこちょこ聴いていたのはもう10年以上前の話ですけど)。独自の選曲でひとつの世界を作り出していて、すっかりファンになりました。この曲とこの曲を同じ文脈で捉えるのかと、目からウロコ状態になることもしばしば。彼のDJは盛り上げることだけに躍起になっている人や、オレ様サイコー的な人たちとは真逆の姿勢で、いつも音楽が中心にあったように思います。もう一度騒がしいクラブじゃなくて、落ち着いた雰囲気の中で彼のDJを聴いてみたいなぁ。

サイレント・ポエツといえば、風間杜夫と浅野ゆう子の不倫ドラマ『都合のいい女』の音楽をやっていましたね。ドラマ自体がド級につまらなくて、音楽も浮きまくっていたような記憶があります。こっちは、もう一度見なくてもいいです。

posted by ichio : 21:31 | | trackback (0) |