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2009年08月25日

シソウノウロウ

090825.jpg本屋さんをのぞいたら『ニッポンの思想』という興味深いタイトルの本を発見。著者は佐々木敦。この人は映画・音楽・文学などカルチャー関連の批評や雑誌編集をしている人で、本や雑誌が出るとなるべくチェックするようにしています。
そんな人がバリバリの硬派というか、自分とはほど遠い‘思想‘というフィールドに足を踏み入れたということでさらに関心は高まる。今思えば、近著『批評とは何か? 批評家養成ギブス』でも、タイトル通り語られる対象が批評そのものになっていたので、今回の流れは自然だったのかもしれません。
さっきから思想、思想っていってますが、‘思想’とは一体何なのか? ……そんなこと、吾輩が分かるワケがありません。考えただけで死相がでてしまいそうです。そもそも‘思想’という言葉を見ただけでアレルギー反応がでる体質ですから。なのでこの本の内容も、80年代(ニューアカ)以降のニッポンにおける思想界の動向をざっくり紹介しているという以外説明することができません。
各年代で活躍した代表的な思想家が登場するのですが、吾輩は90年代以降に活躍した人たちの活動についてはほとんどノータッチで、‘自分がエロい妄想をしている間にそんな難しいこと考えてはったんやぁ’と感心するばかり。
ニューアカを代表する浅田彰、中沢新一、蓮實重彦、柄谷行人に関しては若い頃に背伸びしていろいろ読んだ記憶はあるのですが(本棚の奥をのぞいたら確かに本はある)、内容は驚くほどきれいさっぱり忘れてしまっている。おもしろかったかどうかすら覚えていないということから察するに、単に目で字を追って読むふりをしていただけだったのでしょう。まぁ、それをいったら今も同じなんですが、少なくとも自分が理解していないことだけは分かっているつもりです。嗚呼、虚しい…。

で、佐々木氏ですが、近い将来にこれらの現代思想の流れを踏まえたうえで自分なりの論考を本にまとめるとのこと。楽しみにしていいのかどうか、これもさっぱり分かりません。

posted by ichio : 22:29 | | trackback (0) |