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2009年09月30日

1周まわってカッコいい地獄

090930.jpgいろんなモノや情報があふれかえっている昨今、何がいいのか分からなくなることがよくあります。
例えば「80'S リバイバル」とかいって、当時流行ったファッションや音楽なんかをちょこちょことアレンジして差し出されると、最初は‘これはないな’と思っていても、何度もテレビや雑誌で刷り込まれ、オシャレなモデルやクリエーターがプッシュ(最近はレコメンドっていうようですね)したりすると、‘意外にいいかも’と、コロッといかれてしまいます。
そして、‘一周まわって’なんて言葉が普通につかわれる世の中になったもんだから事はさらに複雑に。自分自身や他人との意識の探り合いをどこまですればいいのか、正直分かりません。
いま吾輩がいちばん分からなくなっているのが、ジーザス・ジョーンズ。80年代のおわりに登場した元祖ミクスチャーロックバンド(この言い方、ダサい)として当時人気があったのですが、どことなく色モノ的に扱われたせいもあってか、あっという間に過去のバンドになってしまいました。
でも、メロディはツボを突いているし、サウンドもグッとくるものがある。たぶんカッコいいと思うんですけど、どうも自信を持っていうことができません。
ためしにちょっとこのPVを見てもらえますでしょうか。
恥ずかしさとカッコ良さの間の微妙なポイントを突くセンスがイカすと思うのですがいかがでしょう。(関係ないですがこの頃のバンドって、よくヒラヒラ踊ってるメンバーがいましたね)
これがダイレクトなカッコ良さなのか、何周かまわってのカッコ良さなのか、元の足場を失っているが故、ホントのホントに分かりません。
自分がカッコいいと感じるものを素直に褒められない吾輩は、かなり蝕まれていると思います。

余談ですが、仕事でキャッチコピーやタイトルを考える機会が多々あるのですが、先方がまったくイメージを持っていらっしゃらない場合やターゲットが明確に定まっていない場合などは、何周まわったものを書けば良いのかかなり悩んでしまいます。
また、街中に貼られているポスターやテレビCMを見ると、大手企業の、おそらく有名な方が手がけられた宣伝物にも‘こんなんでいいんですか?’っていうものが、かなりの頻度であります。こういうのって、その企画に携わっていた人みんながああだこうだとやっているうちに、何周まわったのか分からなくなってしまったせいじゃないかと思います。

posted by ichio : 00:29 | | trackback (0) |