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2009年09月12日

スタジオボイス休刊

090911.jpg『スタジオボイス』、休刊してしまったんですね。知りませんでした。ここ何年か買うことも少なくなり、ちょい前に立ち読みしたら全然おもしろくなかったので‘このままではマズいのでは…’と思っていたらホントに休刊してビックリです。創刊33年目の休刊、ちょっとばかり感慨にひたってしまいます。
この雑誌は、吾輩にとって10代後半からカルチャー関連のいろいろなことをレクチャーしてくれた教科書的な存在。こんなこといったら親にしばかれますが、大学の授業の何百倍も多くのことを教わりました(そもそも授業にはほとんど出てませんでしたが)。
そういえばよく、『スタジオボイス』とエロ本をセットで買ってたなぁ。下宿に帰ってどっちを先に見るか、おおいに悩んだものです。
休刊の理由は発行部数の低迷。ネットの普及やカルチャーへの関心の低下といった背景もあると思いますが、さきほども申しました『スタジオボイス』自体のおもしろさが薄れていたことも原因のひとつなんじゃないかと思います。
でも、創刊当初はとんがった内容だったのに売れ線にシフトして延命する雑誌が多い中、『スタジオボイス』のカルチャーにこだわる一貫した姿勢は男前だったと思います。

さて、その『スタジオボイス』が'08年に特集を組んだ「アンビエント&チルアウト」をバージョンアップさせた『アンビエント・ミュージック 1969-2009』が出ました。ずっとアンビエント・ミュージックをしっかりまとめた本が出ないかなと思っていたので期待したのですが、残念ながらガッカリな内容。ディスクのセレクトもコメントも中途半端で、まったくかゆいところに手が届かない。書籍として出すなら、もっと広く・深く掘り下げてほしかった。というワケで買わずに立ち読みのみ。こんなこといったら何ですが、監修は三田格氏よりもっと適任者がいたんじゃないでしょうかね。
何か後味の悪い終わり方になってしまいましたが世の中そういうこともあります。

posted by ichio : 00:04 | | trackback (0) |