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2009年11月14日

『13日の金曜日』

091114.jpg眠い目をこすりながら、やっとこさ『13日の金曜日』のリメイク版をDVD鑑賞。手がけたのは、『悪魔のいけにえ』のこれまたリメイク作『テキサス・チェーンソー』でタッグを組んだマイケル・ベイ&マーカス・ニスペル コンビ。さらにオリジナル版『13日の金曜日』の監督ショーン・カニンガムも製作総指揮として顔を出しています。無駄にフレディと闘って信用をなくしたせいか、名誉挽回とばかりに本気の気配が漂ってます。
『テキサス・チェーンソー』はオリジナルのエグ味を抜いたポップコーンホラーとして良くできていたので、かなりの期待感を持って再生ボタン スイッチオン。(以下ネタバレあり)
お決まりの男女混合グループが登場し、誰がどんな殺され方をするか予想していたら、頭の悪そうなカップルが露出プレイ+セックスをはじめる。う〜む、なかなか見事な脱ぎっぷり。でも、オンナのオッパイ、シリコン丸出し過ぎます。
愚息ではなく期待感を膨らませていたらジェイソンが現われ、いきなりバタバタ殺していく。はじまって15分しか経ってないのに大丈夫?と心配していたら、あっという間に皆殺しにしてタイトルバック。単なるオープニングでした。
で、この後もお約束にのっとって話が展開されます。完全にコメディになった最近の作品とは違い、あくまでシリアスに描いていて好感は持てるのですが、残念なことにちっとも怖くない。どうしてかしら?ゼンジー北京(本名:渡辺重信、広島県出身)の手品より不思議です。
吾輩なりに考えた理由は3つ。1つ目は『13日の金曜日』お決まりのジェイソンが現われる時に鳴り響く「シュシュシュシュシュ…シャシャシャシャシャ…」という効果音がないこと。いきなり現われてビックリはするけど、来るぞ来るぞと煽ってくれないとやっぱり盛り上がりません。
2つ目と3つ目は構成的な欠点です。ひとつはオープニングと本編でまったく同じ惨劇を描いてしまったこと。同じ内容なのに何で片方は15分で片付けられ、もう片方は1時間以上かけて描かれるのか。その疑問がずっと引っかかり、なかなか映画の世界に入り込めない。
もうひとつは等間隔で殺しが遂行されること。お客様を退屈させないジェイソンのサービス精神は立派ですが、全体的にノペ〜となった印象です。
要するに、オープニングの殺戮シーンをカットして、本編でもう少し間を取って緩急をつければ凄い作品になっていたんじゃないでしょうか。
今気づいたのですが、このネタをアップしたのは13日の金曜日じゃなくて、14日の土曜日…。つくづく間の悪い男だと思います。

posted by ichio : 22:31 | | trackback (0) |