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2009年12月27日

オリジナルなものとは

091227.jpgこの不気味な笑みに誘われて、久々に『デジタリア』というアルバムをジャケ買い。主はアレハンドロ・フラノフというアルゼンチン音響派のキーマンとのこと。まったく知りませんでした。
何やら最近は、アルゼンチン=音響派というイメージが根づいているようですね。
音楽をつくる環境がパーソナル化し、国や都市の特色が薄れているといわれますが、時たまこうやって特定の場所がクローズアップされますね。マスコミが煽っていたりもするんでしょうけど、やっぱり自分の近くで刺激的なことをしている人がいると、影響を受ける度合いも違ってくるのでしょう。
未だにポップミュージックの世界では新しさやオリジナル性に対する信仰がありますが、そんなもんポンポンと出るワケがありません。しかも、より多くの人にアピールすることを目的にしたポップミュージックが、本当に新しくてオリジナルなもの(それが何なのか吾輩には分かりませんが)をつくっていたら、それはたちまちポッブでなくなってしまいます。世の中のほとんどのものは何かしらの影響を受けています。新しくて個性的、そして多くの人を魅了するものをつくることなんて、天才にしかできません。

が しかし、そんな天才的なひらめきが吾輩にやってきたのです。
昼下がりに街中を歩いていたら甘いモノが食べたくなって何かないかとキョロキョロしていたら、ポップコーンの出店を発見。残念ながらホップコーンは塩辛い。 ‘なんでホップコーンは甘くないんやぁ’と落胆していたその時、‘だったら甘いポップコーンをつくったらええやないか’という神の声が聞こえたのです。甘いポップコーン……、甘いとひと口にいってもいろいろある。ホップコーンにマッチする甘さとは何だ?
そう考えた時、吾輩の頭にくまのプーさんのハチミツが浮かんだのです。まさにパーフェクトな組み合わせ。サクッとかむと、口一杯に広がるハチミツの甘み。これこそ至福。あまりの完璧さに、神様の声ではなく悪魔のささやきなのかと思うほどでした。
吾輩は帰宅後つれ合いを呼び出し、‘今までいろいろ苦労をかけてすまなかった。しかし、これからは億万長者の暮らしが待っている。何しろ、吾輩はナタ・デ・ココを超えるスイーツを考えたのだから’と、高らかに宣言しました。
つれ合いがあまりの衝撃と感激で何のリアクションもとれないでいたので、自ら‘それは、ハツミツポップコーンだ!’と発表しました。
‘それ、普通にありますけど’ ‘そう、ハチミツもコーンも普通にあるもので、それを融合させることが……えぇぇぇ! あるのッ?!’。
ということで、吾輩の夢物語はあっという間に終わりました。聞くところによると、ずいぶん前につれ合いとハツミツポップコーンの話をしていたそうで、そのことをすっかり忘れていて、ふと思い出したのを発見と勘違いしてしまったようです。ま、世の中こんなものです。

で、フラノフのアルバムの話ですが、それはまたの機会に。

posted by ichio : 22:10 | | trackback (0) |