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2010年02月20日

えほんにまつわるおはなし

100220.jpgテレビを見ていたら もののけと子どもがたわむれている映画の宣伝が流れ、おチビからそれが『かいじゅうたちのいるところ』だと教えられる。‘へぇ〜そうなんや、メッチャおもしろそうやん’とリアクションしながら、心の中では‘また動物(ミュータント)と子どもを利用した商売をしおってからに!’と腹を立てていました。
その後またまたおチビに原作の絵本があることをレクチャーされ、ヤフってみたら世界中で知られている名作とのこと。しかも映画はスパイク・ジョーンズが監督しているじゃありませんか! さっそくサイトで予告編を見たら、もうそれだけで泣きそうになりました。たぶんスパイク・ジョーンズが監督と知らなかったら、‘どうなんこれ?’と、顔を歪めたままだったでしょう。我ながらミーハーだと思います。

そんなワケで(どんなワケか分かりませんが)、ウチは小さな子どもがいるので絵本にふれる機会が多い環境であります。今までも『もこもこもこ』や『こっぷ』など(どちらも谷川俊太郎 作)、子どもから借りパクしたいナイスな絵本と出会いましたが、借りパクリストに新たな作品が加わりました。タイトルは『よしおくんがぎゅうにゅうをこぼしてしまったおはなし』(及川賢治・竹内繭子)。もう、このタイトルだけでグッと胸元をえぐられます。
最初この本を見つけた時、タイトルと絵面に惹かれたので、おチビに読ませて(つれ合いに)買ってもらう戦法をとったのですがあえなく失敗。おチビも気に入ったようで、後日一緒に本屋に行った時も同じようにアプローチしたもののまた失敗。つれ合いのあまりのスルーっぷりに‘吾輩のセンス、イケてない?’と不安になってくる始末。
そんな静かな神経戦がつづいたある日、つれ合いが‘コレ、かわいいやん!’と声をあげるので手元を見たら、何と『よしおくんが〜』を持っているではありませんか。こっちの涙ぐましいアピールはまったく届いていませんでした。
そんなこんなでめでたくゲット。話は夢を見ているような飛躍ぐあいで、ほどよいワケの分からなさが心地いい。文章も緩急があって楽しい。(絵本の文って‘コレ、どんなんですか?’というものが多くありませんか?)
吾輩も商売柄、我が子にオリジナルの絵本を描いてやろうと思ったりもするのですが、なんかスプラッターな方向にいきそうで心配です。

posted by ichio : 22:36 | | trackback (0) |