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2010年03月01日

JLG体験

100301.jpgJLG。‘じゃこ・レタス・後藤さんちのお芋の煮っころがし’ではなく、ジャン・リュック・ゴダールのことです。言わずと知れた生きながらにして伝説と化した映画監督、名前を見るだけでなぜか脳みそが締めつけられるような気分になるカリスマです。
が、吾輩は代表的な作品4〜5本しか観たことがない うつけ者です。それも学生時代に‘ゴダールくらいは観とかなカッコつかんのかなぁ’といった見栄で観ただけ。そして当然のごとくどの作品も意味が分からず、逃げ出したというありさまです。
それからというもの「ゴダール」という文字がチラつくたびに見て見ないふりをしてきたのですが、最近読んだ本にやたらとこの巨匠が登場して、もはや逃げ通せない状況に。
不惑の四十代も目前だし、そろそろゴダルってもいいかなと思い、はるか昔にテレビ録画した『映画史』をクローゼットの奥から引っ張り出してくる。同じビデオテープに録画した『燃えよドラゴン』と『ダウン・バイ・ロー』は何度も観たのですが、『映画史』はおそらくはじめて。ゴダールを観るという行為自体に大人な雰囲気を感じ、無駄にテンションが上がる。そしていよいよ再生。
ところが、モニターに映し出されたのは砂嵐。ようやく難しい顔をしたゴダールが映ったと思ったら、強烈なノイズが入って強制終了。
どうも時間の経過と前の家でしまっていた押入れの湿気のせいで劣化した模様。というワケで吾輩のゴダール再チャレンジは延期に。ガッカリしたようなホッとしたような複雑な気分です。こんな気分にさせてくれるのも、ある意味ゴダール体験なのかもしれません。もちろんこの後リフレッシュとして『ゾンビ』を鑑賞したことはいうまでもありません。
ところでクローゼットにしまってある同じようなビデオテープ数百本、もしかしたら捨てていいかも。

posted by ichio : 23:23 | | trackback (0) |