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2010年04月30日

終わっている人

100430.jpg最近、あるところで‘終わっている人’に出会いました。詳しいことはここでは書けませんが、よくもまぁそんなことを恥ずかしげもなくやるなぁと呆れるというか感心するというか、とにかく理解不能でした。こういう人が普通に社会にいて、それも結構いいポジションにいたりするから困ってしまいます。

そういえば映画でもちょこちょこ‘終わっている人’を描いた作品がありますね。例えば、トッド・ソロンズの『ハピネス』やアカデミー賞を獲ったサム・メンデスの『アメリカン・ビューティー』なんかがそれです。この2作を挙げたことで、さっき書いた‘終わっている人’の終わり具合がだいたい想像できるかと思います。
吾輩はどちらの作品も好きですが、『アメリカン・ビューティー』はケビン・スペイシーのイカすトンマぶりに頼っている部分が大きいので、登場人物がみんなさりげなく狂っている『ハピネス』に軍配をあげたい。
『ハピネス』は平凡な三姉妹を軸に、その家族や隣人たちの日常が断片的に描かれています。それぞれ人にはいえない悩みや恥部を持っていて、それがだんだん大きくなってきて漏れ出ちゃうのですが、これが何とも哀しくおかしい。(フィリップ・シーモア・ホフマンの情けなさはサイコーです!) 中には取り返しのつかないところまでいってしまう人もいるのですが、観終わった時、タイトル通りハッピーな気分になるのはなぜでしょう。

ところで吾輩が出会った‘終わっている人’ですが、別れた後その場にいた人たちとハピネスに盛り上がらせてもらったのはいうまでもありません。ついでに、‘終わっている人’がしでかしたことがまったくシリアスなことでないのもいうまでもありません。

posted by ichio : 22:40 | | trackback (0) |