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2010年05月31日

憧れのオトコ

100531.jpgフェラーリで湾岸をカッとばし、愛人の誕生日にはヘリをチャーターして眼下に広がる摩天楼を眺めながらドンペリで乾杯、そして新進気鋭の建築家につくらせた自宅に帰れば何やワケの分からん食材をこねくりまわしてパスタをつくる。
こんな暮らしを実際にしている人がいるのか吾輩には分かりませんが、成功者が成功したことを実感するための夢のライフスタイルというものにまったくピンときません。カッコ悪いというか、冗談の領域に入っているようにしか思えないんですよね。京都の狭く混んだ路でつっかえているフェラーリを見た時、運転している人がバツの悪そうな顔をしているのならまだしも、‘どや、フェラーリや、ええやろ’というオーラを出されると、恥ずかしくてよう見てられません。たぶん、そういうセンスを持っているからこそ成功してはるのでしょう。よく分からんけど。
でもまぁ、人にはそれぞれ憧れのライフスタイルというものが少なからずあるものです。吾輩の憧れは、『ビッグ・リボウスキ』の主人公デュードの暮らしぶり。画像はデュード(左)とそのダメ友なんですが、この風貌からして大体どんな暮らしぶりか想像できると思います。
当然みみっちい仕事なんかしようともせず、昼間から酒(ホワイト・ロシア)をチビチビやりながら、クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァルやボウリング大会の実況テープを聴き、夜になるとダメ友とボウリングに興じるというダラダラの極致…ではなく時間に縛られることのない自由な毎日を送っているのです。金では買えない生活どころか、気合いさえあればいくらでもタダで手に入る生活。‘自分らしく’生きているというのはこういうことをいうんじゃないかと真剣に憧れたりなんかしてしまいます。
しかもデュードが住んでいるアパートは(当然)ボロボロなんですが、妙に居心地が良さそうで、「ブルータス」の住居空間学で取り上げてほしいくらい。
まぁそんな感じでデュード、イカす男です。もちろん作品もサイコーです。

posted by ichio : 23:49 | | trackback (0) |