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2010年07月23日

サマーアンビエント2010

100723.jpg暑い…というか熱い。夏の気温、確実に毎年上がってますよね。昼間街中を歩いていると真剣に生命の危険を感じ、アラフォーおやじながら‘マジ、ヤバい’と、つぶやいてしまいます。これはもう二酸化炭素がどうのという問題ではなく、太陽自体が燃え過ぎているような気がします。
そんな殺人的な暑さを少しでも和らげるために吾輩が毎年しているのが、ナイスなアンビエント・ミュージックをかけること。一口にアンビエントといっても、爽やかで心地よいものからプチ鬱の人に聴かせたら間違いなく症状が悪化してしまうディープなものまでいろいろあるワケですが、暑さ対策にかけるのはもっぱら心地よい系のもので、ほとんど風鈴がわりにしています。
毎年自分の中で流行りがあり、今年は日本のアーティストがつくった2枚のアルバムをよく聴いています。1枚は池田謙の『ミスト・オン・ザ・ウィンドウ』、もう1枚は畠山地平の『ア・ロング・ジャーニー』という作品です。まず、どちらもタイトルがいい。このタイトルを眺めているだけで室内の気温が1℃は下がります。『ミスト・オン・ザ・ウィンドウ』は池田氏がつくったオリジナルの弦楽器の音を加工した、空気のゆらぎが感じられる良質なアンビエント。『ア・ロング・ジャーニー』は旅をイメージした作品だそうで、こちらもジャケットの写真のような水と光のゆらぎを感じる爽やかなドローンになっています。ふたりとも世界的に評価されているそうですが、納得の出来映えです。
アンビエントには今回紹介したような「風系」「水系」と呼びたくなるタイプはたくさんあるのですが、「砂漠〜荒野系」って少ないように思います。デヴィッド・シルヴィアンが以前いい線いっているアルバムをつくっていたのに、最近はそういう音楽に興味がなくなってしまったんでしょうかね。残念です。

話はそれますが、ちょっと前、近所に「二酸化炭素を撲滅して、人と地球にやさしい暮らしを」みたいなポスターが貼ってあってビックリしました。撲滅したら、あかんでしょ。二酸化炭素がなくなったら、確実に人類も植物も死に絶えると思うのですが…。 万が一、二酸化炭素がなくてOKだとしても、‘撲滅’という言葉はいかがなものか。‘撲滅’という言葉と‘やさしい’という言葉を並列させるポスター制作者の精神構造を考えるとかなり怖いです。

posted by ichio : 02:03 | | trackback (0) |