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2010年11月17日

ラストデイズ

20101116.jpg年末まで不休(しっかり寝ますけど)で仕事をすることになり2ヶ月弱、TRUCKの革のイスを買うことをモチベーションに頑張っていたものの、そろそろ疲れが出てきたかなと思っていたら案の定風邪をひいて発熱。長引かすワケにはいかないのですぐさまお医者さんに注射を打ってもらいに行きました。
熱と熱冷ましの作用で眠さ全開。さすがにこの日は仕事をあきらめ、おとなしく布団の中へ。つれ合いと子どもは実家に帰っていて、家には吾輩一人。何もすることがないのでひたすら寝る。といっても限度があり、夜中に目が覚める。本を読むにはしんどいので映画を観ることに。しかし、とても『悪魔のいけにえ』や『ゾンビ』を観る気になれない。この気だるさにマッチした映画はないものかと収納BOXをあさっていたら、夢うつつの状態でしか観たことのない、というか観ると夢うつつになってしまう『ラストデイズ』が目に入る。
この作品は、ガス・ヴァン・サントがニルヴァーナのカート・コベーン(globeのマーク・バンサーさんはこう発音していらっしゃいました)をモデルに、ロックスターがショットガン自殺するまでの数日を描いたもの。
ダルい感じでボソボソと時間の断片が描かれるという印象たったのですが、今回観直したらユルいコメディとして楽しめました。あんまり中身をいうのも何なのですが、冒頭主人公らしき男が寒そうな森の中を半袖のTシャツ1枚でさまよい、‘何をしとんねん’と思っていたらいきなり川にダイビング。そして半ケツを披露した後、チロチロ放尿。
『バッファロー'66』でのヴィンセント・ギャロ、『アイズ・ワイド・シャット』でのニコール・キッドマンに肩を並べるナイスな放尿シーンです。
そんな具合に結構ニヤッとするシーンがあり、これが監督自身ねらってやったことなのかと考えると、さらにおかしみは増してきます。
そして前作『エレファント』で使った別視点での時間のリフレインをここでも使い、これでもかというくらい空回りしているのです。しかしこれも自己パロディと解釈すれば全然OK。何か観終わってすごく得した気分になりました。

posted by ichio : 00:25 | | trackback (0) |