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2011年02月08日

旬な雑誌『waxpoetics JAPAN』

20110208.jpg「雑誌は立ち読みで済ます」というスタンスがすっかり定着してしまったこの頃。それは「お金がもったいない」という、単なるセコさが原因なのですが、少ない小遣いを切り崩してでも買ったるわいッ!と思わせる雑誌がもうちょっとあってもいいところ。
そんな中、多彩な不祥事で名の通り土俵際に立たされている相撲界において、シコアサイズで培った粘り腰と不気味な薄笑いで頑張っている貴乃花親方のように孤軍奮闘しているのが『waxpoetics JAPAN』。
 この雑誌、ソウル、ジャズ、ヒップホップといったジャンルにとらわれることなく、ブラックミュージックという広い括りで音楽だけでなく周辺のカルチャーまで紹介する、非常に濃ゆ〜い内容になっています。
カーティス・メイフィールドの表紙がナイスな目下最新の13号では、60年代半ばに初めて黒人による黒人の‘ろくでなし小説’を書いたアイスバーグ・スリム、P-ファンクのアートワークを手掛けたオヴァートン・ロイドをはじめ、スパイク・リーや井上三太のインタビューまで収録する風呂敷の広げよう。
やっぱり雑誌というのは、こういうゴッタ煮テイストのあるものがいい。一見バラバラに見えても、統一されたテーマでひとつの世界観をつくっている。その世界観にふれることで、自分も新しいものの味方に気づいたりするんですよね。例えば、洋モノのポルノとハードロックとスーパーカーを取り上げていても、「男に生まれたからには弾けんと損!」というテーマがあればOK。雑誌というのはそういうもんじゃないでしょうか。(ホンマかいな)
『waxpoetics JAPAN』、お値段は少々張りますが、それだけの価値はあります。

posted by ichio : 00:01 | | trackback (0) |