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2011年06月24日

サントリーCM

今やハリウッド女優の彼女にこんなことを言うのは失礼なんですが、小雪さん、顔が般若にしか見えません。サントリー角瓶のCMで ‘小さなお店’のママを演じてますが、般若顔のせいで、客の前では笑っていても家に帰ったら夫を奪ったオンナに嫌がらせをしているように思えてしまいます。
そういえば先日、怒濤の最終回を迎えた『名前をなくした女神』の、りょうさんも恐ろしかった。あの人、普通に立っているだけでホラーです。
さて、最近のCMって、印象に残るものが少ないですね。「誰々が何々している」といった話題はよく見聞きしますが、放送が終わった後も脳裏に焼きつくようなものは皆無といっていいほど。それは長年連れそうファンを獲得するより、短期的な売上アップに注力する企業の姿勢があらわれているといえるでしょう。
そんな今に比べ、‘軽薄’‘軟弱’といわれた80年代に骨のある名CMが多くつくられたことは何とも皮肉です。例えば、サントリー・ローヤルの偉人シリーズもそのひとつ。ガウディ編、マーラー編、ランボー編、ファーブル編などがつくられましたが、どれもビックリするくらいクオリティが高い。つくった人もスゴいけど、企画にゴーを出したサントリーもスゴい。
吾輩は日曜映画劇場の時間にローヤルのCMを観て胸をときめかせていたのですが、中でも幻想的なランボー編を見た時は、いけない世界に迷い込んだ気がして頭がクラクラしたものです。マーラー編を見た時もレンタルレコード屋へ「大地の歌」を探しに行ったなぁ。いやぁ、今でも思い出がよみがえってきます。
というワケで、締めはユルいローヤル風で。
一瞬に永遠を焼きつけるCM。それは、見る者とつくる者の心を映し出す印画紙。スマートでいて苦みがあり、やさしくてわがまま。そんな油断ならないCM、ちょっと見つからない。

posted by ichio : 14:03 | | trackback (0) |