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2011年08月11日

カメよるチン作の予感

110811.jpg小学校や中学校は、人が社会で生きてゆくために大切なことを学ぶ場所。しかし歳を重ねるにつれ、せっかく身につけたことをいとも簡単に忘れてしまうようです。吾輩も担任の先生に言われた‘自分ができること、できないことをしっかり考えなさい’という教えを、『妖怪人間ベム』実写化のニュースを見るまですっかり忘れていました。
『妖怪人間ベム』の実写化というだけでもビックリですが、主役のベムをKAT-TUNの亀梨くん、ベラを杏ちゃん、ベロを福くんが演じるというから驚きはさらに倍。
もう、全然っハズしてますやん!というかひどいな、このキャスティング。見た目的には、杏ちゃんは百歩譲って許すとして、亀梨くんと福くんはまったく違うでしょ。べムなんてスキンヘッドですけど、どうするんですか?(「Going」でのホームラン挑戦企画といい、亀梨くん、できないことは断ってもいいんですよ)
だいたいアニメ版のキモになっていた異形ゆえの苦悩というディープなテーマを、今のテレビドラマで描けるとは到底思えません。おそらく肝心な部分を抜き取って、3人が難事件を解決するハートウォーミングな話になるのでしょう。それはもう『妖怪人間ベム』のコスプレをした別の話ですから。分析と思い入れが必要なパロディですらありません。
どうせやるなら、早々と正体がバレて、みんなにツィートされまくり、あげくの果てにユルキャラ扱いされてブレイク、その後お約束のバッシングがはじまり‘俺たちって何?’と思い悩む姿を描いた方がまだましです。

キャシャーン、デビルマン、ゲゲゲの鬼太郎、怪物くん、宇宙戦艦ヤマト(スペースバトルシップって、完全にナメてるやろっ!)といったマンガやアニメの実写化、もうそろそろやめてくれませんかね。
どうせ夜中のバカ会議で偉いおっさんが‘次はベムやな’とか言ったんでしょうけど、誰かが‘それは僕にはできません’と言わないと。
ほとんどの脚本は目も当てられないし、キャスティングもキャラを度外視してアイドルや人気俳優を当て込んだだけといういい加減さ。作品を観る観ないに関係なく腹立ちます。そのうち、ひどい出来の実写版をアニメ化するなんてこともあり得るんじゃないでしょうか。

posted by ichio : 00:13 | | trackback (0) |